14話 揺らぐ心
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「……俺がどうしたって?」
「いえ、何でもありません。どうです?まだ誰かに操られている感じはありますか?」
「いや…今は、別に」
結局話さないんだよね。分かってはいたことなんだけど…でも確かに言えないよね。人知れずに溜息をついた瞬間、目の前が茶色だった。
「真咲!?大丈夫?」
アニスの声が上からする…なんで?何か全てが横に見える。ああ、地面に倒れたんだ。名を呼ばれ隣にいたジェイドに抱き起こされる。
「…辛かったら言いなさいと言ったでしょう?」
「いえ、いきなりだったんで…」
倒れた感覚なんてなかった。体に力が入らない…そこまでだった。意識が持ってかれる。
ジェイドの腕の中で真咲は意識を失った。顔についた砂を払い退けてやると、顔色は真っ青だった。
「ジェイド、真咲は?」
「…ふむ、ここではなんです。宿の取りましょう。ルークも体調がよくないようですし」
イオンが真咲の顔を覗き込み、その顔色に眉根を寄せる。ジェイドがみんなを見回しながらそう言えば、皆は賛同した。部屋を取り真咲をベッドに寝かせる。先ほどの六神将のシンクのとの戦闘の傷が治りきっていないと考え、ティアとナタリアにどこか傷がないか見てもらっている。