14話 揺らぐ心
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「辛かったらすぐに言いなさい」
それだけ言って、ケセドニアに着くまでずっと隣にいてくれた。かなりしんどくて、何度も膝をつきたくなったけど、これ以上の迷惑はかけたくないから堪えた。日が暮れかける頃ケセドニアに着き、宿屋に歩き出したときにルークが頭を押さえて呻きだした。
「…また…か!うっ…」
アッシュがフォンスロットを繋いだんだ…彼によって操られたルークはティアに剣を向ける。
「ルーク、どうしたの!?」
「ち…違う!体が勝手に…!」
ティアに向けた剣を振り下ろさないように必死に耐えるルーク。そして、急に力尽きたようにルークは剣を手放し倒れた。
「…大佐、ルークのこと。何か思い当たる節があるんじゃないですか?」
「…そうですねぇ」
ガイがルークに肩を貸し、ティアは不安そうな表情でジェイドを見上げるがジェイドは間を置いて曖昧な返事を返す。ほぼ彼は確信があるはず…コーラル城の譜業にその時手に入れた音素盤の資料…そして雨で前髪が下りてルークそっくりのアッシュ…ジェイドが分からない訳が無い。
「今は言及を避けましょう」
「ジェイド!もったいぶるな!」
親友の状態を心配しているガイは声を荒げる。避けましょう…違うでしょ?避けたいんでしょ?そう言わないのはまだ認めたくないの?
「もったいぶってなどいませんよ。ルークのことはルークが一番に知るべきだと思っているだけです」
みんなから視線を背けて言うジェイド。それと同時にルークが目を覚ます。