14話 揺らぐ心
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「――なにっ!?」
ガイと交戦中だったシンクは私が術を発動したことに気づかず、その炎に包まれ、私が術を発動したことにいち早く気づいたガイは後ろに飛び退く。
「…くっ…」
これが決定打になったのかシンクが膝をついた。
「双牙斬!」
「ぬぅっ……!」
ルークの声とともにもう一つの呻き声のしたほうを見れば、向こうも決着がついたようだ。ふらふらとしながらもガイとナタリアと一緒に他の仲間の元に行く。
「二人がかりで何やってんだ!屑!」
イオンの側にいて戦闘には参加していなかったアッシュがいつの間にかこちらに来ていた。ティアの傍に立っていたルークがアッシュに向かって走り出す。ルークとアッシュが剣を交える姿はまるで鏡合わせのよう…同時に剣を振り上げ、下ろす。体を捻って剣技を繰り出す様も全て…そして極めつけは
「「双牙斬!」」
技を出すタイミング。まったく同じタイミングで技を出し、互いの剣で弾かれて下がるところまで同じだった。
「今の…今のはヴァン師匠の技だ…どうしてお前が使えるんだ!」
驚きの表情を浮かべるルーク。なぜ?どうして?ルークの不安と戸惑いが伝わってくる。
「決まってるだろうが!同じ流派だからだ、ボケが!俺は―」
「アッシュ!やめろ!ほっとくとあんたはやりすぎる。剣を収めてよ、さぁ!」
舌打ちをして、怒鳴るアッシュの言葉を遮ってシンクがアッシュの肩に手を置く。アッシュはもう一度舌打ちをして剣を収めて、そしてじっと私を見つめる。
「?」
な、何?私何かした?そんな睨まれるようなことなんて何もしてないし、話をしたこともないのに…タルタロスとカイツールで顔を合わせたことがあるくらいで、何の接点もない。