13話 再開のガラス玉
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「アッシュ!今はイオンが先だ!」
シンクがタルタロスから降りてきて叫ぶ。
「分かっている――いいご身分だな。ちゃらちゃら女連れやがって」
そう言い捨てたとき一瞬、私を見た気がした。気のせいだと思うけど、そう見えた。二人はそのままタルタロスの中に入っていき、扉が閉まると走り出して行ってしまった。
「…あいつ、俺と同じ顔」
呆然としたまま呟くルーク。他のみんなも雨に打たれたまま、立ち尽くす。
「あっ、イオン様」
「連れて行かれましたね」
この状態を打破するためにわざと思い出したように私が沈黙を破ると、それにジェイドが続けた。
「ああぁー、しまったー!!」
頭を抱えて叫ぶアニス。ルークとアッシュのことで頭がいっぱいになっていたのか、イオンのことを忘れていた一同。
「どちらにしても六神将に会った時点で、囮作戦は失敗ですね」
「バチカルに戻って船を使ったほうがいいんじゃないか?」
ジェイドの言葉にガイが頷いて、そのほうが早いからバチカルに戻ることを提案をするがナタリアに却下された。インゴベルト陛下はマルクトを完全に信用したわけではないから囮の船が出港した後、港を閉鎖したという。
「陸路を使って、イオン様を捜しましょう。これが教団の内紛だとしても、イオン様が命を落とせば、今回の和平に影響が出る可能性もゼロではないわ」
ティアの言葉にみんな頷いて、陸路でオアシスを経由してケセドニアに向かうことになった。
ちょうど、タルタロスが向かった方向もそっちだということも兼ねて。
ガラス玉は出会った
いつかは知る真実
でも、今は―――