13話 再開のガラス玉
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「ティア、回復を」
「はい――癒しの光よ、ファーストエイド」
温かい光に包まれると顔の痛みは引いてき、視界もクリアになる。第七音素を受け入れない体だから回復も効きづらいのに、今回はだいぶ回復してくれた。まぁ、まだ顔の腫れは引かないけど。
「ありがと」
「ごめんなさい…」
頬を手で擦りながら私がお礼を言えば、ティアからは謝罪の言葉が返ってきた。
「大丈夫だよ、ティアのせいじゃないし。私が油断したからいけないんだよ」
ジェイドの手を借りて立ち上がる。ティアは顔を顰めているが、私は笑顔で返す。大丈夫だよ、って分かってもらうために。私が攻撃を受けて光の玉は消えてしまったが、ティアに治癒を施してもらっている間にルークがミュウファイヤーでオイルに火を点けていてくれていた。アニスとナタリアも心配して近寄ってきて、
「顔は女の命なんだから、気をつけないとダメだよぅ」
とアニスに言われた。そのあと、小声で、大佐に嫌われちゃうよぅ~なんて言ってきたから、勘違いしないの!とおでこを小突いた。ぶー、と頬を膨らませている姿は可愛いんだけどね。更に先に進むとそろそろ出口なのか、風を感じる。そこでピタッとみんなの動きが止まる。
「何かいる…」
ティアの声にみんなが身構える。私も杖を召喚して両手でしっかりと握る、先ほどのように油断しないように集中する。
「危ない!」
みんなより前に出ていた、ナタリアをティアが突き飛ばす。ちょうどナタリアがいた場所に強大な魔物―アドヴァンが降ってきた。それと同時に戦闘を開始し、アドヴァンに攻撃を始める。