13話 再開のガラス玉
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「これなら、歩くには支障がないですよね?」
「ですが、あなたは大丈夫なのですか?すぐにここから出られるわけではないのですよ?」
ジェイドが心配そうに言ってくるが、それに、大丈夫ですと答える。長時間の具象化なんてしたことはないけど、集中してれば光は消えることはないだろうし、もう少し進めば明かりをつけるイベントもあるはずだし。
「辛くなったら、すぐに消しなさい」
念を押して言われ、頷く。あとはミュウの炎でオイルに点火!!っていうときに魔物に襲われた。私は杖を構えたのはいいけど、光の球を具象化しているのに他の術が使えるのか?二重詠唱なんて出来るのかな?術を発動している最中だから、杖は手放せない…ってことは剣は使えない。使ったことないけど。
「やってみるかな」
杖を再び構え直す。そこに詠唱中のティアのもとに魔物が飛んでいくのが見えた。ティアは詠唱中で魔物が近づいていることに気付いていない。
「風よ、切り裂け!!」
ティアの前に立ち、先の術の発動を止めないように言葉を紡ぐ。風の刃が魔物を切り裂き、消滅した。と、油断したところに倒した魔物の後ろからもう一体の魔物が現れた。
「―っ!!」
とっさに対応することが出来ずに、魔物は私の向かって突進してきた。思い切り顔面にヒットしたからか頭がぐら~と揺れてそのまま尻餅をつき、魔物はもう一度、距離をとって私に突進してこようとしていた。避けれない…頭が揺れて視界が定まらない…殺られる!!そう思った瞬間だった。私の頭上から何かが突き出て、それがジェイドの槍だと気づいたのは魔物が音素に還り消えてからだった。
「真咲!!」
ティアが私の横にしゃがみ込む。尻餅をついたまま、横にしゃがんだティアを見上げる。ただ、ぼやけて見えるけど。