13話 再開のガラス玉
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「そんなことない」
「ええ、大切な部下ですからねぇ」
反論しようとしたら、先にジェイドが返した。
その言葉に驚いて振り返れば、後ろからきゃわ~ん!とアニスの声がする。何か昨日からジェイドは変…な気がするのは気のせい?
「なにやってんだよ!早く行くぞ!」
前からイラついたルークの声がした。暗いし、臭いし、足場悪しの三拍子に加えて、ヴァンと離れ離れになってしまったから早くヴァンに追いつきたいルークはだいぶイライラしている様子だった。
「暗いから慎重に行かないとな」
ガイの言葉にふとあることを思いついて杖を召喚する。初めて杖を召喚するところを見たナタリアが、まぁ!と口元に手を当てて驚く。
「何をする気ですか?」
「ちょっと試したいことがあって――無数の光よ。辺りを照らせ」
言葉を紡いで杖を地に叩く。手のひらに収まるくらいの白っぽい、無数の光の玉が私の周りに浮かぶ。これで足元が見えるくらいには明るくなった。
「キレイ…」
無数に浮かぶ光を見てポツリとティアが呟く。ミュウも、きれいですの。すごいですの!と隣で飛び跳ねている。
「真咲、これは?」
後ろにいたジェイドが私の隣に並ぶ。私はにこりと微笑んで、光の玉の一つを手にする。
「私の力は言葉を紡いで具象化するものなら、出来るかなって」
自信はなかったけど出来て安心した。譜術ではないこの力は、こんなことにも役に立ってくれるなんて。