13話 再開のガラス玉
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「呆れたい姫様だわ」
ティアに至っては頭を抱えていた。
「うぅ~根暗って言われた~」
まさか私の事も言われるとは思って無くてさすがにショックで、思わず声に出してしまった。だって…まぁ、最近はちょっとネガティブ気味だけどさっと、しょんぼりとしていると後ろからいつもの如く、頭に手を置かれて撫でられる。
「ジェイドさん?」
「面白くなってきましたねぇ」
相変わらずの笑みを浮かべて、私を見下ろしながら言う。
「私は面白くないですよ」
彼をちらりと見上げる。正直、まともにジェイドの顔を見れない…昨日のことを思い出してしまう。この男は女なら誰にでもあんなことするのか?って、思ってしまう。
「何でもいいから、ついてくんな!」
アニスとナタリアがまだ、ぎゃあぎゃあと騒いでいる。ルークがとうとう我慢の限界なのかナタリアに向かって怒鳴る。すると、ナタリアは腕を組んでルークに振り返る。
「…あのこと、ばらしますわよ」
「あ、あのことって、なんだよ」
動揺を隠しきれずに声が上ずるルーク。
「わたくし聞いてしまいましたの。あなたがヴァン謡将と城の地下で――」
ナタリアの言葉の途中でルークは大声をあげて、彼女の腕を引っ張って隅のほうへと離れていった。バレたら困るもんね、ルークは。
「ナタリアにも来てもらうことにした」
数分後、ルークが戻ってきて言った言葉はそれだった。脅しに負けたってことだ。
「…ルーク、見損なったわ」
冷たく言い放つティア。話し上それを知っている私とこの状況を楽しんでいるしか思えないジェイド以外は、はぁ~と大きな溜息をついた。