13話 再開のガラス玉
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「――まぁ、ガイ。あなた詳しいのね」
後ろからの声にみんな振り返る。そこには水色と白を基調とした服を纏い、肩に弓を掛けた金髪の少女が立っていた。
「やっと見つけましたわ」
丁寧な口調でこちらにゆっくり近づいて来たのはこの国の王女、ナタリアだった。ルークはあからさまに嫌な顔をして、げっ!っと声をあげる。
「お、お前。そんな格好で、どうしてこんなところにいるんだよ」
「決まってますわ。宿敵同士が和平を結ぼうという大事なときに、王女のわたくしが出ていかなくてどうしますの?」
さも当然のように言うナタリア。間違ってはいないけど一応、王位継承権を持ているルークが行くのだからいいにでは?とかは考えられないらしい。結局、ルークはヴァンと預言によって行くのだけど…
「アホか、お前!外の世界は、お姫様がのほほんとしていられる世界じゃねーんだよ!下手したら、魔物だけじゃなくて人間とも戦うんだぞ!」
ルークもこの旅で経験して知ったことを踏まえて言う。私と一緒でこの旅で初めて人を『殺して』しまった。けどナタリアは一歩も引かない。覚悟は出来ていると。
「お黙りなさい!わたくしはランバルディア流弓術の免許皆伝ですのよ!それに治癒士としての学問を修めていますわ」
そして私たちを順に指差す。
「そこの頭の悪そうなオラクルや、無愛想なオラクルに根暗そうな軍人よりは役に立つはずですわ!」
で、でた…ナタリア節。てかこのセリフに私のことも入ってるし…。
「な、何よ!この高慢女!」
「下品ですわね。浅学が滲んでいらしてよ」
アニスはわなわなと拳を震わせている。本性が出てますよ、アニスさん。