13話 再開のガラス玉
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「なるほど…では、こうしよう。私が囮の船に乗る」
「えっ!?」
ケセドニアのローテルロー橋の先はマルクトの制圧下であり、船でカイツールに行くのは難しくはないからだ、と。ヴァンがそう言うと、ルークがヴァンに振り返る。
「私がアクゼリュス救援隊に同行することは、発表されているのだろう?ならば、私の乗船で信憑性が増す」
「よろしいでしょう。どのみち、あなたを信じるより他にはありません」
ヴァンの言葉にジェイドが頷く。私は迷っていた…このまま、ヴァンを行かせると先遣隊は殺されてしまう。でも、ヴァンと一緒に行くのは危険だと頭の中で警告している。
「真咲、行きますよ」
ぽんっと、頭を叩くのはジェイド。ヴァンはすでに去った後だった。考えに耽っている間に港に向かってしまったみたいだ。
「ルーク、またよろしくね」
「…ああ」
睨まれた?キャツベルトのことが尾を引いているのかヴァンに何か言われたのか分からないけど。少なくても一緒にはいられるのだからいいだろう。その後、昇降機で下に降りると、見慣れたツインテールの少女がこちらに走ってくるのが見えた。
「アニス?」
ルークが走って寄って来る少女の名を呼ぶ。両手をぶんぶん振りながら、私達の前まで走ってきたアニスは、大変大変と叫けんでいる。
「アニス、落ち着いてください」
「朝起きたらイオン様のベッドがもぬけの殻で…街を捜しに行ったら、どこかのサーカス団みたいな三人組が、イオン様っぽい人と街の外に出て行ったって…」
ジェイドがどうしたのか問うと深呼吸をし、息を整えて状況を説明するアニス。アニスの言葉にルークがピクっと反応する。