13話 再開のガラス玉
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「ティアもゴメンね…迷惑かけてばっかりで」
苦笑を浮かべて謝罪をすると、一人会話には加わろうとしなかったティアは私に振り返った。ガイとは違って笑みは浮かべてないけど。
「…大佐が何も言わないのなら、私も何も言わないわ」
と、だけ言った。要は信用はしていないということだ。あれだけあからさまに嘘をついたんだしね…正直、ティアも隠し事してるよね?と言いたいところもあるけど、そんなことを言っても仕方ないし、これ以上関係が拗れるのも避けたいところだ。ただ一つ言える事は信用を得るのは時間がかかるけど、信用を失うのは一瞬…自分で撒いた種だ、仕方がない。
「うん、ありがと」
私が笑顔で言えば、ティアが驚いた顔をする。
今はいいんだ、それで。
「待たせたな」
後ろから声がして、その声のほうを見ればルークとヴァンがいた。つい、これからのことを考えてヴァンを睨んでしまう。ヴァンは私のほうを見てニィと笑った…その笑みにぞっとして思わず、自分で自分を抱きしめる。
「話は聞いた。出発はいつだ?」
「そのことですが、実は中央大海を神託の盾の船が監視しているようです。大詠師派の妨害工作でしょう」
ヴァンの問いにジェイドが眼鏡の位置を直しながら答えた。ティアがそれを聞いて声をあげたが、ジェイドは意を介さない。
「事実だよ、大詠師派かは未確認だけど」
「とにかく海は危険です。そこで、囮の船を出港させて、我々は陸路でケセドニアへ行くことを提案します」
私に続けて、ジェイドが頷いて言う。実際に謁見の間で和平が締結された後、私とジェイドは一度港に確認しに行ったから確かだし。