13話 再開のガラス玉
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必ず出会うだろう…
彼とあなたと、私
それはまだ、
始まりでしかないんだ
私達は今、城の前でルークとヴァンを待っていた。物語の通り、和平は締結されアクゼリュス救援に向かうこととなり、ルークをアクゼリュスに行かせるための餌にヴァンを釈放をした…ヴァンの思惑通りに…理由の分からない恐怖とは別に正直、ヴァンの顔など拝みたくはないけどそこは我慢、我慢。
「真咲」
待ちぼうけに飽き始めていた頃、ガイに声を掛けられた。
「んっ?」
昨日までのことを無かったかのように振り返ってガイを見ると、彼は安心したように微笑んでいた。
「いや、元気になったなって」
そう微笑みながら言ってくれるガイに…心配かけてたんだなって申し訳ない気分になった。それでもまだ話せない。
「ゴメンね…もう少し待ってね、いつか――」
「いいんだ、キミが元気になったのなら」
爽やかな笑顔で私の言葉を遮った。さすがはガイ様…天然でいらっしゃる。それにしてもジェイド以外の仲間と話をしたのは久々だ。
「ガイ~?人の部下を口説かないでくださいよ~?」
「うわぁ!!」
少し離れた位置にいたはずのジェイドがいつの間にガイの後ろに立っていて、ふ~っと耳に息を吹きかけられたガイは、うわぁ!と叫び声を上げて、一気に後ずさりする。
「耳に息を吹きかけるなよ!」
手で耳を押さえながら怒鳴ればジェイドは、はははっと笑っている。楽しんでるな、あれは。さっきの言葉はどういう意味かはともかく何か、いつもに戻った気がした。はぁ~と溜息をついて、同じくルーク待ちをしているティアの傍に行く。