12話 行き着く先は…
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「…やっと、笑いましたね」
「へっ?」
間抜けな声をあげてしまった。私、笑った?
「あの馬鹿の襲撃以来あなたは誰とも話さず、近寄りもしませんでした」
「…怖かったんです」
みんなに避けられる前に自分から避けた。でも、離れることは出来なかった。弱いんだ…私は。
「私はあなたを手離す気はありませんよ?」
ジェイドの言葉に耳を疑ってしまい、はっ?と間抜けな声を出してしまった。すみません、どういう意味ですか?
「さぁ?どういう意味かは、グランコクマに戻るまでの宿題です♪」
「読心術!?」
「あなたが分かりやすいんですよ」
笑いながら、ジェイドは部屋の中に入るように促す。肩に掛けられたジェイドの軍服を彼に返す。
「…あなたにお話しておくことがあります」
さっきまでの笑顔から真面目な顔に変わって、ソファーに座るように言われ腰を下ろす。ジェイドは手際よくお茶を入れ、カップを二つテーブルに置いて私の向かいに座る。
「明日、和平が締結された後、私は新たな任務に付くことになります。それにあなたも同行していただきます」
アクゼリュス…か。ここから全てがこの旅が始まるんだ。
「フーブラス川を東に行ったところに"アクゼリュス"という鉱山都市があります。そのアクゼリュスが瘴気に覆われ壊滅の危機に瀕しています」
「瘴気…フーブラス川であったやつですよね?」
私の言葉にジェイドはそうですと頷く。