12話 行き着く先は…
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「――なんだっていいじゃない」
目を擦りながら、ぽつりと呟く。もう、何がなんだか分からない。ただ、もうこの状態が嫌だった。お腹の中がモヤモヤして気持ち悪い…言わなきゃいけない、でも言いたくない。そんなストレスが体中を駆け巡っている。
「自分たちだって隠し事してるくせに私のことばかり詮索しないで!!」
顔を上げ、掴まれていた手首を強引に手前に引き、ジェイドの手から逃げる。彼を睨みつけて、あてがわれた寝室に飛び込んだ。中に入られる前に扉の鍵を掛けてへなへなと座り込んでしまう。
「…はぁ、はぁ」
やってしまった。終わったかな?キレちゃった…だって、我慢の限界だったんだもん。色んなことが重なって私自身訳がわからなくなってるのに。扉に寄りかかって膝を抱えていると、コンコンと外から叩かれた。
「――真咲。少々、出てきます。先に休んでいてください」
扉越しにそう聞こえるとこつこつと足音が遠のいて、扉が閉まる音がした。どうやら無理矢理、扉の外に出してあの封筒を取り上げるという行為はしないみたいだ。
「…最低」
自己嫌悪に陥る。私が悪いのに、隠し事をしている私が悪いのに。なんで、責めないの?どれくらいそうしていただろう。抱えていた膝から頭を上げる。いつの間にか部屋の中は真っ暗だった。日が暮れていたらしい。立ち上がって腰のベルトを外して剣をベッドに置き、ついでに軍服を脱いで剣の脇に置く。