12話 行き着く先は…
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「ルーク様と結婚…!?」
アニスがわなわなと震えながら呟くと、ナタリアは初めて気づいたように私たちを見る。
「――これは失礼しました。わたくしはナタリア・ルツ・キムラスカ・ランバルディアと申します」
と、優雅にお辞儀をする。それを見ると本物のお姫様なんだなぁと思ってしまう。
「それよりも、ルーク。大変ですわね、ヴァン謡将は」
「せ、師匠がどうかしたのかよ!?」
ナタリアがヴァンの名を出すとその単語に反応するルーク。どれだけ、ヴァン馬鹿なんだか。
「あら、お父様からきいてらっしゃらないの?あなたの今回の出奔は、ヴァン謡将が仕組んだものだと疑われているの」
ナタリアは腕を組み、そう言った。ティアが小さく声を漏らした。
「公爵はそれで、私と共謀だと…」
先ほど、玄関でファブレ公爵と対面したときにティアが言われた言葉を思い出す。ティアに気づいたナタリアが「あなたは?」と訊くとティアは名を明かす。
「んなことより、師匠はどうなっちまうんだよ!?」
ヴァンが疑われていると聞いていてもたってもいられない様子のルーク。
「姫の話が本当なら、バチカルに到着次第、捕らえられ、最悪…処刑ということもありえるのではありませんか?」
「処刑!?」
ルークの問いにジェイドが答えると、その言葉に素早く反応する。アニスも慌ててイオンに振り返り大変だと叫ぶ。イオンも至急、ダアトから講義しようと頷く。ルークがナタリアになんとか陛下に取り成してくれと頼む。ルークに頼まれたナタリアは了承し、約束を思い出してくれと言って去っていった。私たちも、ルークとガイと別れて城へと再度向かう。本当の旅はこれから始まるとは知らずに…