12話 行き着く先は…
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「無礼者!誰の許しを得て――」
控えていた小太りの男が声をあげると、ルークはうるせえと怒鳴った。陛下がルークを見つめ、
「その方は…ルークか?シュザンヌの息子の?」
「そうです、伯父上」
ルークはモースを押し退け、前に出る。
「伯父上、モースが言っていることはでたらめだ。俺はこの目でマルクトを見てきた。首都には近づけなかったけど、エンゲーブやセントビナーは平和なもんだったぜ」
「な、何を言うか!私はマルクトの脅威を陛下に――」
「うるせぇ!!」
ルークが自身の見てきたことを話すと、モースが慌てて弁明に入るがそれをルークは怒鳴りつけて一蹴する。ここで真実を話されたら、戦争を引き起こすことが出来なくなってしまうから。
「戦争を起こそうとしてやがるんだろうが!お前、マジウゼーんだよ!」
さらにルークが怒鳴り散らせば、モースは黙ってしまった。迫力負けといったところだろう。
「御前を失礼します」
話を割るようにジェイドが前に出る。私も彼の一歩後ろに控えるように前に出た。上司が前に出たのに部下がぼーっとしているわけにはいかない、と思う。これでいいかなんて分からないけど。
「我が君主、ピオニー九世陛下より、偉大なるインゴベルト六世陛下に親書を預かって参りました」
ジェイドは懐から親書を取り出し、小太りの男に手渡す。そのまま、陛下に親書が渡された。親書は受け取った、無下にはしないと言う陛下。今すぐには返事は出せないから、今日は旅の疲れを癒してくれと言われた。
「もしよろしければ、僕はルークのお屋敷を拝見したいのですが」
イオンのこの一言で、アニスが食らいつくかのように乗った。ついでにジェイドも。