12話 行き着く先は…
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「お待ちを。ただいま、大詠師モースが陛下に謁見中です」
そうこうしているうちに城に着いた。当然、アスターの屋敷とは比べ物にならないほどの大きさ。天空客車から見上げた建物より高いところに、さらに大きな城。城内に入り謁見の間がある階段を上っていく。階段を上りきり謁見の間の前まで行くと、大きな扉の前に立っていた兵士に止められた。
「モース!?」
ルークがイオンを見る。
「モースってのは戦争を起こそうとしてるんだろ?伯父上が変なこと引き込まれる前に入ろうぜ」
「おやめください!」
否応も気にせず中に入ろうとするルークを止める兵士。普通は順番を守るものだけど…
「どけよ!俺はファブレ公爵家のルークだ!邪魔をするならお前をクビにするよう申し入れるぞ!!」
やっぱ出たね…ルークの親の七光り。兵士は公爵家とクビという言葉に黙ってしまい、ルークを止めるのをやめた。少々、哀れだと思ってしまう。
「ルーク、いいのでしょうか?こんな強引に…」
「かまわねーよ」
やりすぎでじゃないのかという表情を浮かべるイオンにルークは扉に手をかけて言う。扉を開けて中に入れば、モースがインゴベルト陛下に何やらいろいろと進言していた。
「陛下。マルクト帝国は首都グランコクマの防衛を強化しております。エンゲーブを補給拠点として、セントビナーまで――」
「うそつけ!」
見たくない顔ナンバー1のモースの言葉を遮ってルークが割り込む。玉座にいる陛下とモースに、側に控えていた男らがルークに振り返る。