3話 孤独と信用と
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「―なっ!?」
二人とも突然の事に驚き、武器に手を掛けた。私の隣にはイオンがいて、その前にはジェイドとアニスがいる。そのつもりはないが、逃げることは出来ない。
「そこの二人を捕らえなさい。正体不明の第七音素を放出していたのは彼らです」
先程の甘い声から冷たい低い声で、兵士たちに命令する。私の隣にいたイオンはジェイドの方へ歩み寄る。
「ジェイド、彼らに乱暴なことは――」
「ご安心ください、導師イオン。何も殺そうというわけではありませんから……二人が暴れなければ、ね」
イオンが言い終わらないうちに、ジェイドが言葉を紡ぐ。前半は普段の口調で、後半は二人に警告するような低い声で。彼の赤い瞳も冷たく光って見えた。そんなジェイドにルークとティアは武器から手を離し、大人しくなった。
「いい子ですね――連行せよ」
ジェイドの命令で兵士たちはルークとティアをタルタロスへと連れて行った。ここに残ったのは私たち四人。ここからが問題だ。どこまで話せばいいのか、ゲームの世界だということは省いて正直に話すか。どうしようかと、俯いて考えていれば上から声がした。