11話 真実と秘密
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「――本当は渡す気はなかったのですが」
「…ディスト?」
渡す気がなかったのなら、何で渡すんだか…よく分からないがその封筒は丸めて、軍服のポケットの中にしまう。ディストは再び、ジェイドのほうに振り返って、手を差し出す。
「さぁ、音素盤のデータを渡しなさい!」
「これですか?」
どこから出したのか、分厚い解析結果を見せた。ジェイドがデータを出したと同時にそれを奪い取った。
「ハーツハッハッハッ!油断しましたね、ジェイド!」
「差し上げますよ。その書類の内容は全て憶えましたから」
不敵な笑みを浮かべながらジェイドが言えば、ディストの顔が見る見る赤くなっていく。
「この私を小馬鹿にして!カイザーディストRのスーパーウルトラゴージャスな技を喰らって後悔するがいい!!」
現れた譜業兵器に乗り込んで私たちに襲い掛かって来るディスト。ルークとガイが剣で切り込んでいくが、装甲が硬いのかあまり効いていないようだ。
「…仕方ありません。真咲、手伝ってください。アニスは援護を」
「「はーい」」
溜息をつきながら言うジェイドに私は杖を召喚させ、アニスはトクナガを大きくして返事をする。
「――荒れ狂う流れよ…」
「青き水よ、我が声を聞き、我が命に従え!」
同時に術の詠唱に入る。その間、ティアとアニスが援護に入る。
「スプラッシュ!!」
「彼の兵器に、制裁を!!」
ジェイドの詠唱が終わると同時に私も術が完成し、杖で地を叩く。私とジェイドの放った水の柱がディストの譜業兵器にクリーンヒットする。そのまま、爆発をしながら彼方遠くへ飛んでいき、海に落下した。