11話 真実と秘密
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「た、大変です!正体不明の譜業機械が乗り込んできて…」
部屋に飛び込んできた兵士が叫ぶと同時に船が激しく揺れ、その直後、キムラスカ兵の後ろからオラクル兵が二人現れた。キムラスカ兵を斬りつけた後、私たちに襲い掛かってくる。ルークとガイ、ジェイドが前衛に出て、ティアが援護に入る。私とアニスはイオンの側に行き、彼を庇うように立つ。
「船ごと沈める気か?」
ガイが剣を収めながら言うと、ルークの傍にいたミュウが泳げないですのと、ルークの周りを飛び跳ねる。
「沈没の心配はないでしょう。沈没をさせるつもりなら、突入しては来ないでしょう」
「じゃあ、船を乗っ取るつもりだ!!」
ジェイドの後にアニスが手を上げて叫ぶ。その言葉にみなは顔を合わせ頷く。急ぎ甲板に向かう。そこに現れる人物のことを考えると気分は憂鬱になった。
「ハーツハッハッハッ!」
甲板に響き渡る高笑い。声のした上空を見上げれば、譜業椅子に座ったディストがいた。
「野蛮な猿ども、とくと聞くがいい!美しき我が名を――」
「鼻垂れディストじゃないですか」
ディストが名乗ろうとすると、ジェイドが言葉を続けた。
「ちがーう!!薔薇だ、バ・ラ!薔薇のディスト様だ」
「死神ディストでしょ?」
顔を真っ赤にして訂正するディストに今度はアニスが腰の手を当てて言う。