11話 真実と秘密
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「見せてください」
テーブルを挟んだ位置にいたガイからジェイドは書類を受け取って、ぱらぱらとめくりながら読んでいく。
「…ふむっ、どうやら、同位体の研究のようですね。3.14592653…これは、ローレライの音素振動数ですね」
円周率…と口内で呟く。テレビ画面に向かって突っ込んでいたことを思い出す。
「ローレライ?同位体?音素振動数?わけわからねぇー!」
自分には分からないことを言われ、イラっだった様に髪をかきむしるルーク。
「ローレライは第七音素の意識集合体の総称よ」
「意識?第七音素ってのは生きているのか?」
「音素は、一定以上集まると自我を持つといわれているの。それを操ることが出来れば、高等譜術を使えるようになるわ」
ティアの説明にルークは目を丸くするが、彼女は構わず説明を続ける。
「集合体には、それぞれ名前がついているんだ。第一音素集合体が『レム』とか、第六音素集合体が『シャドウ』とか」
壁に寄りかかっていたガイも頷いて言う。
「大佐は使えるんですよね?」
「ええ、まぁ」
アニスが問うとジェイドは歯切れ悪く返事をする。
「今は、封印術のせいで無理ですが。しかしながら、ローレライに関してのみ言えば、まだ観測はされてはいません」
仮説にすぎないと、続けた。
「はー、みんなよく知ってるな」
「まぁ…常識なんだよ、ホントは」
感心したように言うルークにガイが苦笑する。