11話 真実と秘密
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「忘れていました」
そう言って降ろしてくれたが、絶対に嘘だ。降ろされてみんなを見ると、何故かガイとジェイドは怒っているように見えた。どうしたんだろうと、顔を傾げる。
「――なんで、あんなことを言ったんだい?」
珍しく、声を低くするガイ。えっ?と返事をすると、二人は同時に溜息をつく。
「俺に先に行けって言っただろ?それは、自分を置いていけってことだ」
ジェイドも肯定するように私をじっと見つめる。
「え~、真咲。そんなこと言ったの!?」
アニスが声をあげ、ティアも非難するような瞳で私を見る。イオンは私の側に寄ってくる。
「…ごめんなさい。私の足じゃ、追いつかれると思って。足手まといにはなりたくなかったから」
そう呟くように言うと、ジェイドがぽんっと私の頭に手を置く。
「過ぎたことを言っても仕方ありません。船室に移動しましょう」
ジェイドの言葉にみんな賛同して、移動し始める。私は一定の距離を空けることを忘れずに、ガイの傍に寄る。
「ガイ、怪我は大丈夫なの?…私を庇ったから…」
「気にしなくていいさ。キミに怪我がなかったならいいさ」
と、爽やかに微笑んで返してくれた。さすがはガイ様。
「くそ…烈風のシンクに襲われたとき、書類の一部を無くしたみたいだ」
「ごめんなさい、私がちゃんと拾ってれば…」
キャツベルトの船室に移動した私達は先ほどの音譜盤の解析結果を読もうとしたのだが、書類の一部が紛失していることに気づいた。