11話 真実と秘密
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「ここで諍いを起こしては迷惑です。船へ!」
みんなが一斉に走り出す。が、私は元々の足の遅さと治りきっていない腹部の怪我のせいで遅れてしまう。ダメ元で私が囮になるか?
「真咲!!」
先に走っていたはずのガイが引き返してきた。狙われているのはガイなのに!シンクが私に攻撃をしてきたが、ガイがそれを庇ってくれる。
「うわぁ!」
私の代わりにシンクの攻撃を受けたガイは、地面に解析結果をばら撒いてしまった。音譜盤はシンクの方に転がってしまい、シンクがそれを拾う。私とガイが慌てて、散らばった解析結果を拾うが、シンクは近寄ってくる。
「ガイ、先に行って。私の足じゃ追いつかれる!」
集めた解析結果をガイに渡す。足手まといになるくらいなら、と。
「だめだ!そんなことが出来るわけが…」
ガイがそう言いかけた瞬間、体が宙に浮いた。
「何をしているんです。行きますよ!」
ジェイドが私を肩に担いでいた。ガイは頷いて走り出す。担がれているため走る振動に合わせてジェイドの肩が私の腹部に当たり、乗り物酔いしたみたいに気持ち悪かった。
「何やってんだ、早くしろ!!」
ルークの声がする。シンクはまだ、追ってくる。既に出向し始めている船にガイとジェイドは飛び乗った。
「ふーっ、助かったか」
ガイの声がする。
「音譜盤は奪われてしまいましたか」
と、ジェイドが言うと、ガイはすまないと言う。てか、いつまで私は担がれてるの?
「…ジェイドさん。降ろしてください」
忘れ去られている気がして声を掛ける。みんなも気づいてるんだろうから何か言ってくれればいいのに。