11話 真実と秘密
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「な、なんだよ…」
体を寄せてくるノワールをうざったそうに見る、ルーク。
「せっかく、お美しいお顔立ちですのにそんなふうに眉間に皺を寄せてられては…」
そう言いながら、ルークの顔に手で撫でる。ルークの顔が赤くなる。慣れてないんだね、当たり前だけど。
「ダ・イ・ナ・シ、ですわよ?」
すーっと、指をルークの胸元にまで滑らせる。
「きゃぅう!アニスのルーク様が年増に!!」
アニスの年増発言に素早く反応するノワール。アニスはアニスで頭に両手を置いてぐるんぐるん回している。
「あら~ん?ごめんなさいね、お譲ちゃん…お邪魔みたいだから行くわね」
額に怒りマークを浮かべたまま、クスリと笑いそのまま立ち去ろうとする。
「…待ちなさい」
そのノワールの行く手をティアが阻んだ。じっとノワールを睨みつける。
「あらん、何?」
「盗ったものを返しなさい」
手を突き出しながら言えば、ノワールの表情は一変した。そこで初めてルークは財布をスラれたことに気が付く。
「はん、ぼんくらばかりじゃなかったか。ヨーク!」
「へい、ノワール姉さん」
ノワールは盗った財布を返事のしたほうに投げた。財布を受け取った男―ヨークに目をやった隙にノワールはも一人の男―ウルシーの手を借りて建物の上に飛び乗っていた。ヨークはルークの財布を手にしたまま、逃げ出す。が、ティアの投げたナイフがヨークの靴と地面を縫う。ティアは転んだヨークが起き上がる前に駆け寄り、首筋にナイフを突きつけた。