11話 真実と秘密
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「ここがケセドニア」
数日振りに陸へと降り立てば、そこは砂だらけの街だった。流通の街らしく活気があり、多くの人の行き来が見られた。
「ルーク、私はここで失礼する。アリエッタをダアトの監査官に引き渡さねばならぬからな」
「えーっ!師匠も一緒に行こうぜ」
隣にアリエッタを従えたヴァンがそう言うと案の定、ルークがダダをこねた。ルークには悪いが個人的にヴァンと離れることが出来るので、内心ホッとしていた。
「わがままばかり言うものではない、ルーク。船はキムラスカ側の港から出る。詳しくはキムラスカの領事館で聞くといい――ティアもルークを頼んだぞ」
ヴァンが一度ルークを見た後、ティアに笑みを浮かべながら言う。
「えっ、あ、はい。兄さん」
急に話を振られたとはいえ、本来の妹の姿に戻るティア。その姿は年相応に見えた。
「――では、バチカルでな」
去り行き際に、アリエッタがこちらを見た。何も言わず微笑めば、アリエッタはぬいぐるみに顔を埋め、そのままヴァンに連れられて行ってしまった。ヴァンたちを見送った後、私たちもキムラスカ領事館へと向かおうとしたとき、ジェイドがみんなを呼び止めた。
「どうしたんですかぁ、大佐」
アニスが腰に手を当てて言う。私もみんなもどうしたと聞く。
「すみませんが、少し時間をください――真咲、私と一緒にマルクトの領事館に来てください」
「はいっ?」
何で私が?…まさか、捕まるとか?今更捕まるとかないよ、ね?
「みなさんはここで待っていてください。すぐ戻りますので」
「なんだっつーの」
ジェイドに腕を引かれる。ルークは面倒くせーとか文句言ってるし。