11話 真実と秘密
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「……うっ」
なんで頭痛が…もしかして…今頃、ルークが超振動を使ってる?でも、私は第七音譜術士じゃなし、ましてや完全同位体でもない。ズキンっ!一瞬、更に強い痛みが走る。それで、頭痛は消えた。余韻も残さずにすっぱりと。痛みを耐えるために瞑っていた目をゆっくりと開ける。
「真咲」
まず目に入ったのは、心配そうに私の顔を覗くジェイドの顔だった。両手を頭から離す。
「だい、じょう、ぶです」
何が起きたのか、分からなくて口がどもる。ルークじゃあるまいし…ローレライが接触してくるはずもない。
「顔色が悪いですよ」
声音が低い、けど怒っているわけではないみたいだ。あれだけ呻いていたのに、大丈夫って言ったから心配してくれてるんだ。
「…ほんとにもう大丈夫です」
「何があったんです?急に頭を抱えたので何事かと思いました」
俯いていた顔をジェイドのほうへ上げる。彼は眉根を寄せて私を見ている。
「…急に激しい頭痛に襲われて、急にぴたっと止まったんです」
何で痛み出したかは分からないと答えた。
「念のため、もう休んだほうがいいでしょう」
背中に手を置かれ、船室のほうへと促される。心配をかけてしまった以上、逆らえなくそのまま船室に戻ることにした。私はジェイドに付き添われてベッドで寝ていると、部屋に戻ってきたアニスたちが戻ってきた。どうしたのかと問われる。その後はその頭痛に襲われることなく、船はケセドニアに着いた。