10話 変わりだした物語
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「すみません、星が綺麗だったから」
「星ですか?」
さっきまでの恐怖はもうない。ただ、認識はした。ヴァンは、危険だと。もしかしたら、コーラル城で私の力を見ているかもしれない。いや、リグレットやアリエッタから聞いて知っていたのかも。譜術ではないこの力を…ケセドニアに着くまでは、ヴァンには近づかないようにしないと。
「真咲?」
考え事に耽けていた私に声を掛ける。ジェイドは勘がいいから、気をつけないと。
「…私の住んでいた所では星はほとんど見えないから、魅入っちゃいます」
星空を見上げたまま答えた。あまりに綺麗な星空に涙が出そうになる。ジェイドは何も言わないでいてくれた。それは嬉しさと、何か気づかれたかもしれないと感じたけど。しばらく、二人で並んで星空を見続けた。
私の心を覗かないで?
心の中に恐怖が生まれ
賽が投げられた