2話 異端の力
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「怪我をしているなら回復するけど?」
険しい表情でティアが聞いてきた。いきなり現れて、戦っていたはずのライガクイーンを消しちゃったんだから、そりゃ警戒するよね。
「大丈夫、です…怪我じゃないみたいですし」
「なら、あなたは何者なの?」
先程、ジェイドにされた質問を更に険しい顔になったティアが聞いていた。ジェイドといい、ティアといい、もうちょっと間を空けて質問しようよ。
「後でもいいですか?カ-ティス大佐にもお話することになってるので」
私がそう言うと、少し納得が出来ないのか、険しい表情のまま、わかったと返事をした。
「さぁ、行きましょう」
離れた場所にいたジェイドは、踵を返して洞窟の外へと歩いて行く。ルークとティアもそれについて行く。私はイオンに手を借りて立ち上がり、側に落とした杖を拾う。
「僕はローレライ教団最高指導者、導師イオンといいます…自己紹介がまだでしたからね」
「私は真咲・霧島です」
いきなりのイオンの自己紹介に驚いてしまったが、それに微笑み軽く会釈をして答える。
「あなたに聞きたいことがありますが…後にしましょう」
「わかりました」
何だろう、聞きたいことって。ジェイドやティアとは違った感じがするけど。頭の中で考えながら、私たちは3人と1匹を追った。この後、森の入り口でアニスが呼びに行ったタルタロスが待ち構えていて、ルークとティアは捕まる。まぁ、私も捕まるだろうけど。ただの異世界からの訪問者だったはずなのに、魔法みたいのまで使っちゃたし…。それにしても一体アレはなんだったのだろう?この力は…チラリと左手に持つ杖を見た。
手にしたものは何?
私の存在は必要なのですか?
今はまだ、疑問だらけ<?font>
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