10話 変わりだした物語
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「双牙斬!!」
「弧月閃!!」
ルークとガイがライガに向かって技を出す。しかし上空からもフレスベルグが突進してして邪魔をするから、致命傷は与えられない。
「歪められし扉よ開け――ネガティブゲイト!!」
ライガとフレスベルグが時間を稼いでいる間にアリエッタが譜術の発動させる。しかしティアがいち早く、フォースフィールドを展開させていて難を逃れる。アニスもトクナガに乗って応戦している。
「あなたはイオン様といなさい」
ジェイドに肩を押され後ろに一歩二歩と下がる。怪我を考慮してなのかそれとも、私ではアリエッタとは戦えないと判断されたのか。たぶん後者だろう…けど、黙って見ているわけにもいかない。
「真咲!?」
イオンがわたしの名を呼ぶ。ジェイドに一緒にいるように言われたのに側にいくどころかその場を動かなかったから。
「…ごめんなさい、イオン様」
私はイオンに振り返って言い、すぐ戦闘中のみんなのほうへ駆け出した。足手まといにはなりたくない。アリエッタを傷つけたくない。どちらも私のエゴ。それでも――
「青き水よ、我が声を聞き、我が命に従え!」
走りながら杖を手に出し、思うがままに言葉を紡ぐ。
「水よ、雨となりて、彼の魔物の動きを止めろ!!」
私の紡いだ言葉が具象化する。大気にも水はある、それが雨となり空を飛ぶフレスベルグの翼を濡らす。雨で濡れた翼では上手く飛べず、地に落ちる。
「真咲!」
譜術で援護しているティアの傍に寄る。私のいきなりの乱入に皆驚いているが、ジェイドはその隙を見逃さない。
「荒れ狂流れよ――スプラッシュ!!」
ジェイドの譜術にライガも動きが止まった。残るはアリエッタのみ。