10話 変わりだした物語
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「アリエッタのせいですよ!あの子、ただじゃおかないんだから!」
あの子って、アニスのほうが年下だよってツッコミたい。アリエッタが屋上にいるというシンクを言葉に私達は再び、屋上へと上がっていく。だいぶ体の痺れが取れてきたとはいえ、傷が痛むせいかみんなから遅れが出てしまう。それでも、置いていかれないようについていく。
「おらぁ、火ぃ噴けぇ!」
屋上に上がると同時にミュウの頭を掴んで火を吐かせる。先程と同じように急降下しルークを捕らえようとした魔物は、悲鳴を上げ上昇していく。
「へへっ、何度も同じ手に引っかかると思うなよ」
得意気に言うルーク。ミュウもルークを真似て同じことを言う。ルークのすぐ後をアニス、ティア、ジェイドと上っていき、私はイオンとガイと最後尾で上がる。
「…アリエッタのお友達に…火、噴いた!…もう、許さないんだからぁ!!」
友達に火を噴かれたアリエッタは怒りを露にして襲い掛かってきた。フレスベルグとライガも襲ってくる。
「アリエッタ!やめてっ!!」
私は魔物とアリエッタの前に飛び出した。けど、すぐに腕を引かれ誰かの背に隠される。目の前が急に蒼になったので、それはジェイドだと分かった。
「…約束したはずです」
カイツールに向かう途中にした約束、『迂闊な行動はしない』。すっかり、忘れていた。いや、守る気が初めからなかった。ルーク達はアリエッタと戦闘を開始している。イオンは階段の影に隠れて、その様子を見ていた。