10話 変わりだした物語
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「やだね、今回の件は正規の任務じゃないんでね。この手でお前らを殺せないのは残念だけど、アリエッタに任せるよ。奴は人質と一緒にいる、振り回されてご苦労様」
すっと、シンクの姿が消えた。私は譜業装置を操作するジェイドの傍でそれを見ていた。また、連れ去られるといけないと言われてだ。
「ルーク、大丈夫?」
起き上がって傍に寄ってきたルークに声をかける。
「あ、ああ…」
ルークが小さく頷く。
「どうしました、ガイ?」
イオンが円盤……音譜盤(フォンディスク)を手にしたまま、自分を見つめるガイに声をかける。
分かってはいるんだけど、やるせない気分だ。唇を噛んで、彼らから視線を逸らす。
「あ、いや…なんでもないよ。変な音譜盤を手に入れたから何かと思ってさ」
イオンの声にハッとし、持っていた音譜盤を見せる。
「それはどこで?」
「烈風のシンクが持ってたんだ」
ガイの言葉にイオンは顔をしかめた。イオンは気づいている、シンクのことを…
「シンクが…あとでジェイドに調べてもらいましょう」
イオンの言葉にガイは、ああと返事をして音譜盤をしまった。視線をルークに戻すとティアと何か話していた。
「それにしても、六神将はあなたを攫って、一体何のつもりだったのかしら?」
「俺が知るかよ!くそっ、なんで俺がこんな目に遭うんだ!!」
ティアが溜息をつきながら疑問を零せば、ルークは拳を握って大声を上げる。ちらりとジェイドを見ると、手で眼鏡を押さえ顔を隠している。私は、はぁっと小さく息をつく。