2話 異端の力
夢小説設定
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「真咲?」
痛みは酷いが、大丈夫だと意思表示に軽く笑って見せる。ぎごちない笑みだったのか、アニスは眉根を寄せた。けどそれ以上は何も言ってこなかった。
「時間もありませんし、これぐらいにしておきましょうか」
「親書が届いたのですね!?」
ジェイドの言葉にイオンは驚き目を見開く。彼はそれに頷く。
「そういうことです。さぁ、とにかく、森を出ましょう――」
いつの間にか話は進んでいた。てか、この時点でアニスって、もうタルタロスを呼びに行ってるにじゃなかったっけ?
「だめですのー。長老に報告に行くですのー」
と、ミュウのが声を上げると、ジェイドの驚きの声が聞こえた。ソーサラーリングの説明の会話が聞こえた。
「アニ~ス、ちょっと、よろしいですか?」
「はーい、大佐。お呼びですかぁ?」
ジェイドに呼ばれ、アニスが私から離れると、入れ替わりに今度はルーク達が側に寄って来た。イオンとティアは私の前にしゃがみ、ルークはその後ろで立っている。
「真咲…大丈夫ですか?」
「もう大丈夫ですよ」
心配そうに声を掛けてくれるイオンに、だいぶ痛みの引いた右目から手を離しながら答える。名前、覚えてくれたんだ。