10話 変わりだした物語
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「ティア、腹部の傷を」
ジェイドの言葉にティアは頷いて、私に回復術をかける。傷口は塞がったが、完全ではないみたいだ。まだ、痛みは引かない。
「真咲、アリエッタは?」
「わかりません…気づいたらここで、シンクとディストが」
ジェイドの質問に答える。シンクとディストがいたことしゃべってもよかったかな?でも、ここに私を置いてったってことはいいんだろう。
「なんか、そこの機械に寝かせられてて、その後ディストに血を抜かれました」
「血を?」
とりあえず、ここで目を覚ましてからのことを説明する。体が痺れていることも話し、ティアにパラライボトルを飲ませてもらう。
「ありがとう」
ジェイドに手を借りて立ち上がり、ルーク達の傍に行く。ルーク達はこの部屋にある私が掛けられていた機械を見ていた。
「大佐、これがなんだか分かりますかぁ?」
アニスが両手を腰に当ててジェイドを見上げる。ジェイドは顎に手を当てて、
「…いえ…確信が持てないと…いや、確信ができたとしても…」
と、口を濁し、ルークを見る。全てを知っている私は二人から顔を背けて目を閉じた。ジェイドは気づいたよね?
「な、なんだよ。俺に関係あるのか?」
「…まだ、結論は出せません。もう少し考えさせてください」
ルークを無視して、ジェイドは言葉を続ける。
「珍しいな、あんたがうろたえるなんて」
機械の側に寄るガイを睨むように見るがガイは怯まなかった。ガイも気になっていることがあると言うと後ろから声がした。