10話 変わりだした物語
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「――う、んっ」
体が痛い。てか、お腹がめちゃ痛い。ここは?私、どうしたんだっけ?浮上する意識に記憶を辿る。確か……
「目を覚ましたみたいだよ」
聞き覚えのある声。でも、何か違う。声のしたほうに視線を向ければ、そこには鳥の口ばしをモチーフにしたような仮面を付けた緑色の髪の少年と派手な椅子に座った銀髪の男性がいた。
「こ、ここは?」
「コーラル城だよ。アリエッタに連れてこられたの忘れたの?」
私が問うと、仮面の少年―シンクが答える。そうだ、私攫われたんだ。アリエッタに……
「何で、私を?」
周りに見渡せば、私はどこかに寝かされていた。これってルークが同調フォンスロットを開かされる、フォミクリーの機械!何で、私が寝かされてるの!?起き上がろうにも手足を固定されていて動けない。何より、意識が戻ったことで腹部の痛みが邪魔をする。
「終わりました」
私が目を覚ましてからも、ずっと機械―譜業を弄っていたディストが顔を上げた。顔は悪くないのにジェイド馬鹿なのがなぁ……手足の束縛感がなくなったと思ったと同時にまた、浮遊感を感じた。
「――!!」
肩と膝裏に人の温もりを感じる。恐る恐る顔を上げれば、シンクの顔が近くにあった。どうやら、シンクが私を横抱きにしているらしい。意外と力があるんだ。譜業装置の側の床に下ろされると入れ替わりにディストが近寄ってくる。