10話 変わりだした物語
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「真咲ー!」
上空に私の姿を確認したアニスが叫ぶ。その声にヴァンはちらりとルーク達の方を振り返る。
「総長、ごめんなさい…アッシュに頼まれたの」
そういうと、アリエッタは片手を上げた。それが合図だったのかもう一体の魔物が飛んできて、アリエッタは魔物の脚を掴んで私と同じ位置まで上がって来る。
「修理が出来る整備士さんは、アリエッタが連れて行きます…返して欲しければ、ルークとイオン様が、コーラル城に来い…です。来ないと…あの人と、真咲を殺す…です」
アリエッタがそう言うと魔物は上昇していき、段々とルーク達の姿が見えなくなる。何とかして魔物の足から抜けようとも考えたが、この高さから落とされたらまず命はないと思いそのまま止めた。――てか、何で私が誘拐されてるの?
「アリエッタ!どういうこと?何で、私を!?」
前を飛んでいるアリエッタを睨む。アリエッタはいつもの泣きそうな顔をして振り返った。
「真咲の、こと…話したら、アッシュとディストが…連れて、来いって」
それだけを言って前を向いてしまった。アッシュとディスト?何であの二人が私を?腹部に掴んでいる魔物の爪が食い込んで痛かった。かなりの痛みに私の意識は消えた。アリエッタに軍港が襲われ、真咲と整備士も連れ攫われた。ガイが他の船の確認をヴァンにしたが、全滅だという。どちらにしても真咲をそのままにしておけないということで、ルーク達はアリエッタの言うコーラル城に向かおうとした。