10話 変わりだした物語
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
変化は些細なこと?
私はもう
無関係じゃない
一晩、カイツールの宿舎で過ごし、私達はヴァンが待つカイツール軍港に向かった。この後アリエッタの襲撃があり、多大な被害が出ることは分かっているんだけど、その事をみんなに言うわけにもいかず、心にもどかしさを感じていた。未来を変えたいという、私の願いはそんな簡単にはいかなかった。前方に軍港が見えてくると、無数の煙が昇っていた。やはり――と顔を歪めてしまう。みんなは何があったんだと、軍港に向けて走り出した。
「……うっ」
入り口にまで漂う、煙と血の臭い。その血生臭さから、一人二人のものではないだろう。先に進めば、無数の死体が転がっていた。私がアリエッタを見逃してもらったから?罪悪感が立ち上った。ゲームではどこまで、被害が及んでいるのか分からなかった。全て…言い訳にすぎない、私の浅はかな考えがこの結果に?いや、ユリアの預言はそんな簡単なものではないはず。
「―――っ!!」
一人考え込んでいると急に浮遊感と腹部に痛みを感じ、何かと思い辺りを見回せば、私を見上げ指差すアニス達の姿が見えた。下にアニス達がいるということは…振り返ると、私を大きな爪で掴んでいるのは空を飛ぶ魔物―フレスベルグだった。魔物は私を連れて港のほうに飛んでいく。
「アリエッタ!誰の許しを得てこんなことをしている」
聞こえた声に反応して下を見れば、ヴァンがアリエッタに剣を付きつけている。そこにルーク達もやってきた。