9話 旋律の奏
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「第七譜石はユリアが預言を詠んだ後、自ら隠したと言われています。故に、さまざまな勢力が第七譜石を探しているんですよ」
教育係のガイはバツの悪そうな顔で私を見ていて、悪いなって聞こえたような気がした。ジェイドは体を傾けて言う。まるでヴァンから私の姿を隠すように。
「それをティアが探しているのか?」
「さぁ、どうかしら」
ティアのほうを向いて、ルークが問うがティアははぐらかすように言う。
「とにかく、私はモース殿とは関係はない。六神将にも余計なことはせぬように、命令しておこう」
と、ヴァンが話を戻し、イオンに事の経緯を尋ねてきた。イオンはジェイドに視線を送り、彼は頷いて一歩前に出る。
「イオン様を連れ出したのは私です。私がご説明しましょう」
「名に聞こえし『死霊使い』殿か…」
皮肉じみた笑みを零すヴァンに、ジェイドは説明をした。マルクトの皇帝から和平の使者の要請を受け、親書を持ってキムラスカに向かっていたがその途中で六神将にタルタロスを襲撃されその際にイオンも一度連れ攫われ、セントビナーでも行く手を阻まれたことを。経緯を聞いてヴァンは、なるほどと黙り込む。
「ヴァン謡将、旅券のほうは?」
ガイが黙り込んだヴァンに声を掛ける。その声に顔を上げた。
「ああ、ファブレ公爵より臨時の旅券を預かってきた。念のため持ってきた予備と合わせれば、足りるだろう」
てか、私の分もあるの?何枚かの旅券をルークに預けた。そして、自分は先に軍港に行くから一晩休んでから来い言って外へと歩き出した。が、私の前を横切ろうとすると、そこで立ち止まった。