9話 旋律の奏
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「モース様の命令であるものを捜索しているの。それ以上は言えないわ」
「第七譜石か?」
「機密事項です」
ティアの言葉にヴァンが反応して確信をついてきたが、ティアは目を伏せて冷静に答える。ヴァンとモースは繋がってるんだから、聞かなくても分かっているはずなのに。
「第七譜石?なんだそれ」
冷たい空気を一気に変えたのはルークのこの一言だった。私とジェイド、ヴァン以外の全員が呆気に取られている。
「なんだよ、馬鹿にしたような顔で…真咲だって知らないだろ」
ルークのこの一言に更に空気が冷たくなった。てか……何故ここで私に振るのよ!!バカー!!と叫びたかったが、そこは耐える。私がジェイドの部下ということにしている意味がなくなってしまう。
「…知ってるよ」
「嘘つけ!」
一瞬、躊躇してから答え、はぁーと息を着く。記憶を辿るしかないか。まぁ、この世界のことを知ってるけど、ジェイドとイオンからも一応教えてもらってるし。
「―――始祖ユリアが二千年前に詠んだ預言のことで、この世界の未来史が書かれているの。余りに長大な預言のため、山ほどの大きさのものが七つになったの」
「その一部が空に見える譜石帯になり、一部は地表に落ちたりして、マルクトとキムラスカで取り合いとなり、戦争の発端になったんです」
なるべく元々知っていたという風に言うと、私の後をイオンが引き継いで言う。助かった。全部言える自信はなかったよ。
「ふーん。とにかく、七番目の預言が書いてあるのが、第七譜石なんだな」
ようやく、分かったように頷くルーク。理解したのはいいけど、でもお願いだからもう私に話を振らないでね。