2話 異端の力
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「―くっ!」
そして、術を発動させると同時に杖の先端を地面に打ち付ける。魔法陣となった光は私の周りから、ライガクイーンに向かって飛んでいく。私の周りを舞っていたように今度はライガクイーンの周りを舞う。光がライガクイーンを完全に覆った瞬間―――彼女は消えた。そして、
―――ありがとう。
と声がした。気がした。気がしただけなのかもしれない。はぁーっと息を吐くと同時に右目に激痛が走る。急な痛みに杖を落とし、両手で右目を押さえながら、その場にしゃがみ込む。。
「―――っ!!」
言葉にならない痛み。ライガクイーンを助ける事が出来たと、喜ぼうにも痛みが邪魔をする。
「真咲ー!?」
アニスの声。近くに寄って来たのか聞こえた声は近かった。足音から多分、イオンも近寄って来たみたいだ。あまりの痛みに両目から涙も零れる。
「カーティス大佐。今のは一体…」
今度はティアの声。
「どうなってんだよ。つーか、こいつ誰なんだよ?」
そしてルークの声。みんな私の近くに集まってきている。