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鈍感と、
『うん〜』
山「沙南ちゃん、眠いの?」
『眠いくない』
山「眠いんだねわかったわかった」
祥彰くんが私の頭を優しく撫でてくれる感触と少しだけふらふらする感覚が気持ちよくて身を任せる
山「飲むの辞める?」
『梅酒ロックで』
伊「予想以上にいい飲みっぷりだね」
『そうでふか?』
川「ちゃんとしゃべれてないし」
伊沢さん、川上さん、祥彰くんと4人っていうなかなか異色なメンバーでのご飯の席
山「もー!沢山飲ませるから沙南ちゃん酔っちゃいましたよ!」
『酔ってないって』
川「しっかり出来上がってんな」
オフィスで生粋の"お酒好き"と認識されているからかお酒が強いと思われやすいが別に強い訳では無い
ただ、好きなお酒を飲みながら好きな人と話す席が好きなだけ
『伊沢さん、グラス空いてますよ』
山「もー、沙南ちゃんそれ酒ハラだから」
伊「沙南ちゃんからの酒ハラなら喜んでだよ」
横に座る祥彰くんに体重を預けながら笑うと伊沢さんに携帯を向けられる
『事務所通してください』
伊「残念ながら君はウチ所属だからね」
『あ、CEOなの忘れてた』
伊「ただのいい先輩じゃないんだぞ!」
『いい先輩なんて言ってない〜』
3人が一気に爆笑して私も自然と笑顔になる
『ん?』
山「うん?どうしたの?」
『?なんでもない』
みんなが笑ってる中しれっと祥彰くんに手を取られる
机の下だからきっと2人とも気づいてないし
なんで握られたんだろう
川「沙南ちゃん、酔ってきたしそろそろお開きにしようか?」
『すみませんひとりで酔って』
伊「気づいてないかもだけど俺らもそれなりにきてるよ」
『みえない〜』
山「きっと沙南ちゃんも酔ってるからだよ」
『ほんと?』
見上げると思ってたよりも近くにある祥彰くんの顔
いつもなら離れるだろうけど今日は、いいや
伊「じゃ、かえるぞ〜」
伊沢さんが無言で支払いを済ませてくれていて3人でごちそうさまでした、と言いながら店を出る
伊「俺と川上はこっちだけど沙南ちゃんどっちだっけ」
『あっちです』
山「じゃあ俺送って帰りますね」
川「気をつけて帰れよ〜」
2人に手を振り祥彰くんと改札をくぐる
見えなくなるとまた祥彰くんに右手をとられ指が絡む
振りほどく気にも、振りほどきたくなくて下を向く
『祥彰くんのお家って』
山「沙南ちゃんの1駅先だよ」
『そうだったんだ、』
二人きりになった途端祥彰くんを自分が意識しているのが明白すぎて、繋がれたままの手が暖かくて優しくて
うまく話せない
上手く話せなくて電車の外の景色をぼーっとみていると窓に反射した祥彰くんと目が合う
目が合う云々よりも先に距離が思っていたよりも近いことにたじろく
山「沙南ちゃん、着いたよ」
手を優しく引かれて私の最寄り駅で降りる
『え、祥彰くんの最寄りって』
山「暗いから家まで、」
申し訳ない、早い時間ではないしオフィスで明日もお互い学校だねと話していたし
断らなきゃ、
『いいの?』
山「もちろん」
また2人で改札をくぐりゆっくりゆっくり道を歩く
『寒い』
山「寒いね」
『寒い?』
山「少しだけね」
繋がれた手をポッケに入れられて心拍数と一緒に体温がぐっと上がる
『あ、ここ左に曲がればすぐです』
山「ほんと、よかった」
肩が当たるどころじゃない距離感を並んで歩くのは小っ恥ずかしいけどなんとなく心地いい
『祥彰くん、送ってくれてありがとう』
山「いえいえ、ゆっくり休んでね」
また私の頭を優しく撫でる少し大きい手が愛おしくて仕方ない
もう別れるとわかっているのに2人の手は繋がれたまま
暖かい手を離すのが名残惜しいのか、
祥彰くんと別れるのが寂しいのか
『じゃあ、ね』
山「うん、また、明日」
『また、みんなで行こうね』
山「そうだね、行こうね」
次はなんていえばもう少しここにいてくれるかな
なんて上手く回っていない頭で考えてもうまく出てこなくて
山「2人でも、行こうね」
『、え?行く、行きたい』
思っていたよりも強く頷いていた自分が恥ずかしい
山「じゃあ、いくね」
ゆっくりと優しく離れる手は愛おしくて寂しくなった手で祥彰くんに手を振る
『ありがとう、またね』
祥彰くんが見えなくなると寒い空気が私を包む
さっきの心臓の早さとか近いどころじゃない距離感を~心地いい"と思ったってことは
この感覚は、何なのだろう
回らない頭で考えるのはやめよう
明日祥彰くんに会ったらまた考えてみよう
ーーーーーー
『うん〜』
山「沙南ちゃん、眠いの?」
『眠いくない』
山「眠いんだねわかったわかった」
祥彰くんが私の頭を優しく撫でてくれる感触と少しだけふらふらする感覚が気持ちよくて身を任せる
山「飲むの辞める?」
『梅酒ロックで』
伊「予想以上にいい飲みっぷりだね」
『そうでふか?』
川「ちゃんとしゃべれてないし」
伊沢さん、川上さん、祥彰くんと4人っていうなかなか異色なメンバーでのご飯の席
山「もー!沢山飲ませるから沙南ちゃん酔っちゃいましたよ!」
『酔ってないって』
川「しっかり出来上がってんな」
オフィスで生粋の"お酒好き"と認識されているからかお酒が強いと思われやすいが別に強い訳では無い
ただ、好きなお酒を飲みながら好きな人と話す席が好きなだけ
『伊沢さん、グラス空いてますよ』
山「もー、沙南ちゃんそれ酒ハラだから」
伊「沙南ちゃんからの酒ハラなら喜んでだよ」
横に座る祥彰くんに体重を預けながら笑うと伊沢さんに携帯を向けられる
『事務所通してください』
伊「残念ながら君はウチ所属だからね」
『あ、CEOなの忘れてた』
伊「ただのいい先輩じゃないんだぞ!」
『いい先輩なんて言ってない〜』
3人が一気に爆笑して私も自然と笑顔になる
『ん?』
山「うん?どうしたの?」
『?なんでもない』
みんなが笑ってる中しれっと祥彰くんに手を取られる
机の下だからきっと2人とも気づいてないし
なんで握られたんだろう
川「沙南ちゃん、酔ってきたしそろそろお開きにしようか?」
『すみませんひとりで酔って』
伊「気づいてないかもだけど俺らもそれなりにきてるよ」
『みえない〜』
山「きっと沙南ちゃんも酔ってるからだよ」
『ほんと?』
見上げると思ってたよりも近くにある祥彰くんの顔
いつもなら離れるだろうけど今日は、いいや
伊「じゃ、かえるぞ〜」
伊沢さんが無言で支払いを済ませてくれていて3人でごちそうさまでした、と言いながら店を出る
伊「俺と川上はこっちだけど沙南ちゃんどっちだっけ」
『あっちです』
山「じゃあ俺送って帰りますね」
川「気をつけて帰れよ〜」
2人に手を振り祥彰くんと改札をくぐる
見えなくなるとまた祥彰くんに右手をとられ指が絡む
振りほどく気にも、振りほどきたくなくて下を向く
『祥彰くんのお家って』
山「沙南ちゃんの1駅先だよ」
『そうだったんだ、』
二人きりになった途端祥彰くんを自分が意識しているのが明白すぎて、繋がれたままの手が暖かくて優しくて
うまく話せない
上手く話せなくて電車の外の景色をぼーっとみていると窓に反射した祥彰くんと目が合う
目が合う云々よりも先に距離が思っていたよりも近いことにたじろく
山「沙南ちゃん、着いたよ」
手を優しく引かれて私の最寄り駅で降りる
『え、祥彰くんの最寄りって』
山「暗いから家まで、」
申し訳ない、早い時間ではないしオフィスで明日もお互い学校だねと話していたし
断らなきゃ、
『いいの?』
山「もちろん」
また2人で改札をくぐりゆっくりゆっくり道を歩く
『寒い』
山「寒いね」
『寒い?』
山「少しだけね」
繋がれた手をポッケに入れられて心拍数と一緒に体温がぐっと上がる
『あ、ここ左に曲がればすぐです』
山「ほんと、よかった」
肩が当たるどころじゃない距離感を並んで歩くのは小っ恥ずかしいけどなんとなく心地いい
『祥彰くん、送ってくれてありがとう』
山「いえいえ、ゆっくり休んでね」
また私の頭を優しく撫でる少し大きい手が愛おしくて仕方ない
もう別れるとわかっているのに2人の手は繋がれたまま
暖かい手を離すのが名残惜しいのか、
祥彰くんと別れるのが寂しいのか
『じゃあ、ね』
山「うん、また、明日」
『また、みんなで行こうね』
山「そうだね、行こうね」
次はなんていえばもう少しここにいてくれるかな
なんて上手く回っていない頭で考えてもうまく出てこなくて
山「2人でも、行こうね」
『、え?行く、行きたい』
思っていたよりも強く頷いていた自分が恥ずかしい
山「じゃあ、いくね」
ゆっくりと優しく離れる手は愛おしくて寂しくなった手で祥彰くんに手を振る
『ありがとう、またね』
祥彰くんが見えなくなると寒い空気が私を包む
さっきの心臓の早さとか近いどころじゃない距離感を~心地いい"と思ったってことは
この感覚は、何なのだろう
回らない頭で考えるのはやめよう
明日祥彰くんに会ったらまた考えてみよう
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