なんて、なんて。
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
わがまま
川「なぁ、沙南?」
『ん?なんですか?』
横でパソコンを叩く彼女の名を呼ぶとこっちを見ずに反応する
川「あのさ、年末年始って帰省するん?」
『帰省??しない予定ですよ、どうしたんですか?』
川「そっか、」
『川上さんはするんですか?』
川「いや、しんと思う」
不思議そうな顔をする彼女から目を逸らす
『川上さん帰省するんかと思ってました』
川「そう?てか久々に関西弁聞いた」
『うそ、標準語じゃなかったですか?』
口元を手で抑える仕草が何ともかわいくて、かわいくて
川「じゃあさ、俺の誕生日一緒にいてくれん?」
『誕生日、、明後日?』
川「予定、ある?」
『ない、ですけど
強いていえばレポート書いて試験勉強しようと思ってたくらい?』
川「うちでやればええよ」
『え、川上さんの家行くんですか?』
だめなん、と言葉に出そうとしてやめたのは
その先の言葉をどうしても聞きたくなくて
川「じゃあお願い、俺への誕生日プレゼントやと思って?わがままだってわかってる」
『わかってんなら、ってならんわ!』
川「いきなりツッコムやんわからんわ」
俺が吹き出すように笑うと沙南もつられて笑う
『ケーキでも持っていきますね』
川「ありがとう、でも気遣わんで
1人で過ごすの嫌なだけやから」
『わかりました、じゃあ私の好きなチョコケーキ買っていきますね』
川「ありがとうな」
ガッツポーズをしそうになって慌てて手を仕舞う
沙南に見られたら全て悟られてしまいそうで
ーーーーーー
『うーーーーん』
ふたつのピアスを目の前に傾いた首がもっと傾いてしまいそうなくらいの声が漏れる
「か、彼氏さんへの、?」
『あ、違います先輩への誕生日プレゼントです』
「すごく真剣に選んでらっしゃるので彼氏さんへの贈り物かと思いました」
『、、あの、ピアスあげたらやっぱりそう意味だと思いますか?』
笑って話を聞いてくれていた店員さんの顔がふと真剣になる
「んー、受け取る側によるとは思いますが巷では
"離れていても自分のことを感じてて欲しい"
と言われていたりもするのでそういう事に聡い方であればもしかするかもしれないですね」
その言葉に喉の奥が詰まるような、
心の奥底にある言葉を見透かされたような気持ちになる
『1回、考えてもいいですか』
「もちろんです、是非素敵なプレゼントを見つけてくださいね」
笑顔で見送られてぎこちない笑顔しか作れなかった
今頭の中は駿貴さんでいっぱいだから
いや、いっぱいにしようと沢山考えてるから
ーーーーーー
12月30日、家に着くと調子に乗っていられない状況に唖然とする
川「やば、明日沙南来るんか」
とりあえず溜まった洗濯物を全部洗濯機に放り込んでその足でソファに放置していた洗濯済みの服をたたみにかかる
洗濯物をたたみながらも頭の中は沙南ばっかで
川「俺ってこんなキャラやったっけ」
たまたま持っていたTシャツで顔を雑に拭く
明日沙南が俺のために料理を作ったりしてくれるんだろうか
一応出前を取る気ではいるが高望みするなら沙南の手料理を食べてみたいのが本音で、
\ピコンッ/
川「、、ん?」
携帯の通知音で目を覚ます
重い瞼を開いて時間を確認しようと携帯を確認すると
"おめでとうございます"という言葉で通知欄を埋め尽くされていた
川「は、待って、は?」
携帯が示す時刻は9時半
昨日の最後の記憶は音楽をかけるために携帯を触った夜中1時
沙南【おはようございます、今日何時くらいに行けばいいですか?】
沙南からの通知をみて思わず頬が緩む、
って緩んでる場合じゃない、
とりあえず今日の予定を夕方からに設定して部屋の片付けの為に無理やり体を起こす
川「やっっっば、言うて時間ないわ」
ぐだぐだと片付けを済ませ掃除機をかけるともう時刻は12時を指していた
沙南何時に来るんやろ、夕方って設定から連絡ないし
ーーーーーー
やっぱり、、
色んな言い訳を心の中でしながら向かったのは昨日見てたジュエリー店
足を一歩踏み入れると昨日話していた店員さんが気づいて微笑みかけてくれる
『、、、あの』
「昨日まよってたピアスですか?」
『はい、もう1回両方見てもいいですか?』
「もちろんです」
にこやかに笑うとショーケースからピアスを2つ出てくれる
『、こっちを、お願いします』
「かしこまりました、ラッピングしてしまってよろしいですか?」
『お願いします!』
顔を上げると綺麗な店員さんと目が合う
多分だけどこの店員さんは私がピアスじゃなくて川上さんに迷ってた事も見透かしていたのだろう
「ありがとうございます」
『沢山付き合っていただいてありがとうございました!』
「いえいえ、素敵なプレゼント一緒に選ばせていただけて嬉しかったですよ」
『ありがとうございます!』
店員さんの一礼に一緒に一礼をして川上さんの家に向かう
そろそろ行かなきゃ、間に合わなくなっちゃう
ーーーーーー
『お待たせしました』
川「待ってないよ、迷わなかった?」
『電車くらい乗れます』
川「ごめんごめん」
右手に持ってるケーキを無言で取って横を歩く川上さん
『え、それ私が持たなきゃ意味なくないですか?』
川「意味ってなに?俺が持ちたいんやから持たせて?」
『、、はーい』
お言葉に甘えて横を歩く
川「チョコケーキにしたん?」
『はい、私が食べたかったので!』
川「ならよかった、、着いたで」
目の前には少しキレイめのアパート
川「いらっしゃい」
ドアを開けてくれた川上さんの顔を見て一瞬躊躇する
でもきっとこの躊躇はお互いにとって毒でしかないから自分のことも気付かないふり、
『おじゃましま〜す』
ーーーーーー
川「なぁ、沙南?」
『ん?なんですか?』
横でパソコンを叩く彼女の名を呼ぶとこっちを見ずに反応する
川「あのさ、年末年始って帰省するん?」
『帰省??しない予定ですよ、どうしたんですか?』
川「そっか、」
『川上さんはするんですか?』
川「いや、しんと思う」
不思議そうな顔をする彼女から目を逸らす
『川上さん帰省するんかと思ってました』
川「そう?てか久々に関西弁聞いた」
『うそ、標準語じゃなかったですか?』
口元を手で抑える仕草が何ともかわいくて、かわいくて
川「じゃあさ、俺の誕生日一緒にいてくれん?」
『誕生日、、明後日?』
川「予定、ある?」
『ない、ですけど
強いていえばレポート書いて試験勉強しようと思ってたくらい?』
川「うちでやればええよ」
『え、川上さんの家行くんですか?』
だめなん、と言葉に出そうとしてやめたのは
その先の言葉をどうしても聞きたくなくて
川「じゃあお願い、俺への誕生日プレゼントやと思って?わがままだってわかってる」
『わかってんなら、ってならんわ!』
川「いきなりツッコムやんわからんわ」
俺が吹き出すように笑うと沙南もつられて笑う
『ケーキでも持っていきますね』
川「ありがとう、でも気遣わんで
1人で過ごすの嫌なだけやから」
『わかりました、じゃあ私の好きなチョコケーキ買っていきますね』
川「ありがとうな」
ガッツポーズをしそうになって慌てて手を仕舞う
沙南に見られたら全て悟られてしまいそうで
ーーーーーー
『うーーーーん』
ふたつのピアスを目の前に傾いた首がもっと傾いてしまいそうなくらいの声が漏れる
「か、彼氏さんへの、?」
『あ、違います先輩への誕生日プレゼントです』
「すごく真剣に選んでらっしゃるので彼氏さんへの贈り物かと思いました」
『、、あの、ピアスあげたらやっぱりそう意味だと思いますか?』
笑って話を聞いてくれていた店員さんの顔がふと真剣になる
「んー、受け取る側によるとは思いますが巷では
"離れていても自分のことを感じてて欲しい"
と言われていたりもするのでそういう事に聡い方であればもしかするかもしれないですね」
その言葉に喉の奥が詰まるような、
心の奥底にある言葉を見透かされたような気持ちになる
『1回、考えてもいいですか』
「もちろんです、是非素敵なプレゼントを見つけてくださいね」
笑顔で見送られてぎこちない笑顔しか作れなかった
今頭の中は駿貴さんでいっぱいだから
いや、いっぱいにしようと沢山考えてるから
ーーーーーー
12月30日、家に着くと調子に乗っていられない状況に唖然とする
川「やば、明日沙南来るんか」
とりあえず溜まった洗濯物を全部洗濯機に放り込んでその足でソファに放置していた洗濯済みの服をたたみにかかる
洗濯物をたたみながらも頭の中は沙南ばっかで
川「俺ってこんなキャラやったっけ」
たまたま持っていたTシャツで顔を雑に拭く
明日沙南が俺のために料理を作ったりしてくれるんだろうか
一応出前を取る気ではいるが高望みするなら沙南の手料理を食べてみたいのが本音で、
\ピコンッ/
川「、、ん?」
携帯の通知音で目を覚ます
重い瞼を開いて時間を確認しようと携帯を確認すると
"おめでとうございます"という言葉で通知欄を埋め尽くされていた
川「は、待って、は?」
携帯が示す時刻は9時半
昨日の最後の記憶は音楽をかけるために携帯を触った夜中1時
沙南【おはようございます、今日何時くらいに行けばいいですか?】
沙南からの通知をみて思わず頬が緩む、
って緩んでる場合じゃない、
とりあえず今日の予定を夕方からに設定して部屋の片付けの為に無理やり体を起こす
川「やっっっば、言うて時間ないわ」
ぐだぐだと片付けを済ませ掃除機をかけるともう時刻は12時を指していた
沙南何時に来るんやろ、夕方って設定から連絡ないし
ーーーーーー
やっぱり、、
色んな言い訳を心の中でしながら向かったのは昨日見てたジュエリー店
足を一歩踏み入れると昨日話していた店員さんが気づいて微笑みかけてくれる
『、、、あの』
「昨日まよってたピアスですか?」
『はい、もう1回両方見てもいいですか?』
「もちろんです」
にこやかに笑うとショーケースからピアスを2つ出てくれる
『、こっちを、お願いします』
「かしこまりました、ラッピングしてしまってよろしいですか?」
『お願いします!』
顔を上げると綺麗な店員さんと目が合う
多分だけどこの店員さんは私がピアスじゃなくて川上さんに迷ってた事も見透かしていたのだろう
「ありがとうございます」
『沢山付き合っていただいてありがとうございました!』
「いえいえ、素敵なプレゼント一緒に選ばせていただけて嬉しかったですよ」
『ありがとうございます!』
店員さんの一礼に一緒に一礼をして川上さんの家に向かう
そろそろ行かなきゃ、間に合わなくなっちゃう
ーーーーーー
『お待たせしました』
川「待ってないよ、迷わなかった?」
『電車くらい乗れます』
川「ごめんごめん」
右手に持ってるケーキを無言で取って横を歩く川上さん
『え、それ私が持たなきゃ意味なくないですか?』
川「意味ってなに?俺が持ちたいんやから持たせて?」
『、、はーい』
お言葉に甘えて横を歩く
川「チョコケーキにしたん?」
『はい、私が食べたかったので!』
川「ならよかった、、着いたで」
目の前には少しキレイめのアパート
川「いらっしゃい」
ドアを開けてくれた川上さんの顔を見て一瞬躊躇する
でもきっとこの躊躇はお互いにとって毒でしかないから自分のことも気付かないふり、
『おじゃましま〜す』
ーーーーーー