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『ふぁ～、須貝さんおはようございます』
須｢おはよう？｣
『須貝さん寝てるって聞いて横来ちゃいました～』
須｢おお、そうか。寝れた？｣
『寝れました寝れました』


目を軽く擦りながら俺の横で伸びをする沙南
隙だらけの姿で俺の横で寝ていた

そんなことで軽くさっきまでの醜い思考も吹っ飛ぶ


須｢戻る？｣
『んーー眠い』
須｢眠いかー｣


頭を優しく撫でるとまたくるまって寝そうになる沙南を既の所で引き止める


『ねーーむーーいーー』
須｢寝たじゃん｣
『須貝さんの体温暖かいから眠くなる』
須｢俺のせいにすんなよ！｣


眠いのか目を閉じたまま話している

見えてないなら、と湧き上がってくる嫌な欲もあくびと一緒に飲み込む


須｢俺戻るからな！｣
『置いてかないでー立たせてー』
須｢あいよ｣


手を持って立たせる
前からだけどこの前より少し軽くなっている気がする


『どうしたんですか？』


ぽかんとした俺に声をかける沙南
テキトーにあしらい俺も作業部屋へ戻る


福｢おー起きてきた｣
『おはようございます～須貝さんに無理やり起こされた』
伊｢須貝さん～沙南ちゃんいじめないでくださいよ｣
須｢いじめてねーよ！てか起きるんだったんだろ？｣
『んーー？わかんない』
河｢起きたらあんたらほんとにうるさいな！｣
須｢うるさいのは沙南だろ｣
『須貝さんの方がうるさいでしょ～！デシベル測りますか？』
福｢そこ！？｣


ふと、隅の方でこちらに意も介さず作業をしている川上を見つける

いや、あれは気にしてないふりをしているだけだな
眉のシワでそう確信する


お前も同じ気持ちを共有してるのか

そう思うとやっぱり川上のことを恋敵として嫌うことは出来ない

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