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オフィスのドアを開けると机に向かっている沙南とその正面に座る福良さん


須｢おはようー｣
『あ！須貝さん！おはようございます～昨日ありがとうございました！』
福｢おはようございますー｣
須｢全然、寝れた？？｣
『んーー、いつもより？
須貝さん昨日の夜あんなに付き合わせちゃって実験大丈夫でしたか？』
須｢楽勝よ！｣


多少顔色が良くなったが目の下のクマは相変わらずうっすらあるし声のトーンも心做しか低い
福良さんはクマに気づかないのかな、なんて考えてしまう


福｢須貝さん実験だったんだー、早いですね、お疲れ様です｣
須｢大切な実験の割に時間かからなかったから！ありがとう！｣
『お疲れ様です』


俺の前にコーヒーを置いてくれる沙南
キッチンの方に目をやるとインスタントで入れてない形跡、沙南のコーヒーおいしいから好きなんだよな

ありがとう、とお礼を言いながら1口飲むと口の中に広がる香りは沙南厳選の豆だからさすがとしか言えない


須｢おいしいー！やっぱり沙南の淹れるコーヒー｣
『ありがとうございます！』


そう話していると軽くあくびをする沙南
いつもより寝れたとはいえ寝不足に変わりないのだろう


須｢今作業なにしてんのー？｣
『ちょうど記事を書き終わって校閲待ちのフォルダに入れたのとこれから動画の編集ですね』
須｢福良さーん！動画の編集って急ぎなのー？｣
福｢なんの動画だっけ｣
『昨日撮ったやつ！』


あー、と考えるようにパソコンの画面を見る福良さんと不思議そうな顔でこちらを見てくる沙南


福｢その動画更新するの全然急ぎじゃない！今その前に動画4本とか？溜まってる！｣
『あー、了解しました！須貝さん？』
須｢ちょっとお昼寝しよっか｣
『お昼寝？』
須｢お昼寝！少し疲れたし昨日話した分一緒に休んでよ？｣
『私いて疲れ取れるんですか？』
須｢とれるとれる、てか居た方が取れる｣
『それ、、なら』
福｢ゆっくり休んでおいで～｣

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