小声


伊｢福良さんおめでとう会してるよ｣
『おー！福良さんおめでとうございます！』
福｢沙南ちゃんありがとう｣
山｢沙南ちゃん来ればよかったのに｣
『いやー、さすがに場違いかなって』
川｢そんなことないやろ｣


オフィスでもあまり見ない眼鏡姿の伊沢さん、楽しそうな山本さん、ニコニコしながら3人を見守ってる川上さんとなぜか"のえりん"と書いてあるケーキを持って嬉しそうな福良さんが私のパソコン画面にいる
伊沢さんがいきなりスカイプの電話をかけてきて急用かと思ったら

さっきまで一緒に部屋にいた福良さんがいてびっくりした
もちろんメンバーは何も知らないから私が福良さんの誕生日をもう祝ってるなんて知らない


『合宿楽しんでますか？』
山｢楽しいよ！沢山動画撮ってる！｣
『お！いいですね！』
福｢戻ったら沙南ちゃんにも頑張ってもらわなきゃ｣
伊｢来れたらよかったのに、なんで来なかったの？｣
『レポートだけまだ残ってて』


嘘、福良さんが男だけの合宿なんてついてきて欲しくないって言ったから


山｢そっかー、レポート頑張ってね｣
『ありがとうございます～』
福｢あ、はなおさん呼んでるよ？｣
伊｢まじか、俺戻ってるわ｣
川｢俺も｣
福｢沙南ちゃん、ちょっとだけ打ち合わせいい？｣
『はい！』
山｢じゃあ俺も戻ってます、沙南ちゃんバイバイ～｣
『頑張ってください～』


笑顔で画面に手を振り福良さんとの打ち合わせのためにメモを出すと


福｢今日の朝見送るとき顔色そんなに良くなかったから心配だったよ、返信こないし｣
『え、ああ、すみません今日LINE見たけど福良さんのメッセージ流れちゃってました、顔色が悪かったのは昨日の福良さんのせいですよ？』
福｢え、俺のせいなの？｣


福良さんが小声だから自然と私も小声になってしまう、そうだよね、大きな声で話せる話題じゃないよね


『ついて行きたかったな、福良さんの誕生日一日一緒いたかった』
福｢ダメだよーこんな男だらけのとこ、ていうかなんでそんなかわいいこと言うの、会いたくなる｣
『合宿集中してくださいね？』
福｢帰ったら楽しみだね？｣
『デートの約束覚えてる！嬉しい！』
福｢沙南ちゃんから誘われるなんて、、伊沢どうしたの？ああ、了解戻るわ｣


少し大きな声で後ろを向いた福良さん


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