川上さん
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23時50分駅に着いて降りるか一瞬躊躇う
片手の重みを自覚してしっかり降りる
肌寒いホームに降りて地図アプリを開くまでもなく行き慣れた改札へ向かう
時間ギリギリになった自分を恨み冷えきった手をさすりながら早足で歩く
『よかった、』
拓朗の部屋の電気がついていた
今日出かけてたらどうしようかと思った
拓朗の部屋の前に着くと23時58分
あと2分、心臓を軽く抑えながら時が来るのを待つ
0:00、
携帯の時計がそれを刺したのと同時に目の前のピンポンを勢いよく押す
川「はい、って、沙南!?」
『来たよって、』
言い終わる前に部屋のドアが空いてびっくりした顔の拓朗と目が合う
『来ちゃった、お誕生日おめでとう!』
川「来ちゃったじゃないよ、ありがとう、寒いやろ入りな」
ドアを開けてくれる拓朗の手の下をくぐって拓朗の部屋におじゃまする
川「どうしたん」
『親友が1人で寂しがってるんじゃないかって』
川「まぁひとりやったけどな」
『当たりやん』
軽く頭を叩かれるけど痛くもないし怒ってないのもわかる
鼻歌を歌いながらケーキと少しいいシャンパンを出して拓朗の方を見るとお皿とグラスを持ってきてくれてて
川「気合い入ってんな」
『誰のためだと思ってんの』
川「ありがとう」
口角がしっかり上がっているから喜んでいるのがわかる
横でにやにやしていると雑に頭を撫でられる
『はっぴーばーすでー歌うよ』
川「なんで俺強制なん」
『一緒に歌った方が楽しいやろ』
川「間違いない」
2人で手を叩きながらはっぴーばーすでーを歌って、ちゃんとyouのところは拓朗にして
拓朗がロウソクを吹き消すと私が大きな拍手をして
『おめでとう』
川「ありがと」
『こんなものではございますが』
私が袋から取り出したのは小さい袋に入っているピアス
シングルピアス用のを買ったからそれなりに存在感はあるけど拓朗にはよく似合うと思う
川「開けていい?」
『もちろん』
拓朗がゆっくりと封をあけて一言あっという
『ごめん、気に入らなかった?』
川「逆、」
『ん?』
川「俺これ持ってる」
『は、』
川「まだ開けてへんし着けてもないけど」
目の前が真っ白になっていくのを感じる
被るなんて聞いてないしあるとなんて思わんじゃん
『拓朗、ごめん』
川「じゃあこれ俺が貰う」
『無理せんで、』
川「だから俺のやつ沙南が着けてよ」
『え?』
拓朗は早速箱を開けると自分の今つけているピアスを外して私があげたのをつける
川「似合うやろ」
『うん、』
川「よかった」
そう言いながら立ち上がると横の部屋から同じ箱を持ってくる
川「ん、着けるんやろ?」
『いいの?それじゃまるで』
川「まるで?」
『、、なんでもない!』
"付き合ってるみたいじゃん"なんて言ったらつけちゃダメって言われちゃいそうで口をつぐむ
川 「着けてみなよ」
『うん』
ピアスの箱を丁寧に開けていると耳たぶが触られピアスが取られる感触
耳が赤くなっていないか不安で不安で仕方なくて
川「開けれた?貸し」
『はい、』
ピアスの箱からピアスを取りだし拓朗にそっと渡すと手馴れた様子でピアスを通してくれる
川「着けれたで」
『ほんとだ』
私が選んだんだんだからもちろん私の好みではあるだけで
川「ありがとう」
『こちらこそ』
もう一度グラスを合わせる
少しだけ背伸びして買ったシャンパンは積もりに積もった私の気持ちまで飲み込ませてくれないかな
そんなことを考えながら拓朗の横顔を見てまたグラスに目を戻す
川「あ、なぁ」
『ん?』
川「さっきさ、それじゃまるでって言ってたやん」
『おん』
川「俺はそういう関係になってもいいと思ってるよ」
俺の勘違いだったら恥ずかしいやつやけど
とシャンパンを飲む拓朗
『え、それはつまり』
川「俺の彼女になってくれるんやろ」
『なる!』
大きく頷くと同時に拓朗の腕に包まれる
川「やっとや、」
『やっと?』
川「最高の誕生日やん」
私をきつく抱きしめる拓朗の腕から感じる気持ちの強さに泣きそうになるのを堪えて背中に腕を回す
『拓朗、お誕生日おめでとう』
ーーーーーー
23時50分駅に着いて降りるか一瞬躊躇う
片手の重みを自覚してしっかり降りる
肌寒いホームに降りて地図アプリを開くまでもなく行き慣れた改札へ向かう
時間ギリギリになった自分を恨み冷えきった手をさすりながら早足で歩く
『よかった、』
拓朗の部屋の電気がついていた
今日出かけてたらどうしようかと思った
拓朗の部屋の前に着くと23時58分
あと2分、心臓を軽く抑えながら時が来るのを待つ
0:00、
携帯の時計がそれを刺したのと同時に目の前のピンポンを勢いよく押す
川「はい、って、沙南!?」
『来たよって、』
言い終わる前に部屋のドアが空いてびっくりした顔の拓朗と目が合う
『来ちゃった、お誕生日おめでとう!』
川「来ちゃったじゃないよ、ありがとう、寒いやろ入りな」
ドアを開けてくれる拓朗の手の下をくぐって拓朗の部屋におじゃまする
川「どうしたん」
『親友が1人で寂しがってるんじゃないかって』
川「まぁひとりやったけどな」
『当たりやん』
軽く頭を叩かれるけど痛くもないし怒ってないのもわかる
鼻歌を歌いながらケーキと少しいいシャンパンを出して拓朗の方を見るとお皿とグラスを持ってきてくれてて
川「気合い入ってんな」
『誰のためだと思ってんの』
川「ありがとう」
口角がしっかり上がっているから喜んでいるのがわかる
横でにやにやしていると雑に頭を撫でられる
『はっぴーばーすでー歌うよ』
川「なんで俺強制なん」
『一緒に歌った方が楽しいやろ』
川「間違いない」
2人で手を叩きながらはっぴーばーすでーを歌って、ちゃんとyouのところは拓朗にして
拓朗がロウソクを吹き消すと私が大きな拍手をして
『おめでとう』
川「ありがと」
『こんなものではございますが』
私が袋から取り出したのは小さい袋に入っているピアス
シングルピアス用のを買ったからそれなりに存在感はあるけど拓朗にはよく似合うと思う
川「開けていい?」
『もちろん』
拓朗がゆっくりと封をあけて一言あっという
『ごめん、気に入らなかった?』
川「逆、」
『ん?』
川「俺これ持ってる」
『は、』
川「まだ開けてへんし着けてもないけど」
目の前が真っ白になっていくのを感じる
被るなんて聞いてないしあるとなんて思わんじゃん
『拓朗、ごめん』
川「じゃあこれ俺が貰う」
『無理せんで、』
川「だから俺のやつ沙南が着けてよ」
『え?』
拓朗は早速箱を開けると自分の今つけているピアスを外して私があげたのをつける
川「似合うやろ」
『うん、』
川「よかった」
そう言いながら立ち上がると横の部屋から同じ箱を持ってくる
川「ん、着けるんやろ?」
『いいの?それじゃまるで』
川「まるで?」
『、、なんでもない!』
"付き合ってるみたいじゃん"なんて言ったらつけちゃダメって言われちゃいそうで口をつぐむ
川 「着けてみなよ」
『うん』
ピアスの箱を丁寧に開けていると耳たぶが触られピアスが取られる感触
耳が赤くなっていないか不安で不安で仕方なくて
川「開けれた?貸し」
『はい、』
ピアスの箱からピアスを取りだし拓朗にそっと渡すと手馴れた様子でピアスを通してくれる
川「着けれたで」
『ほんとだ』
私が選んだんだんだからもちろん私の好みではあるだけで
川「ありがとう」
『こちらこそ』
もう一度グラスを合わせる
少しだけ背伸びして買ったシャンパンは積もりに積もった私の気持ちまで飲み込ませてくれないかな
そんなことを考えながら拓朗の横顔を見てまたグラスに目を戻す
川「あ、なぁ」
『ん?』
川「さっきさ、それじゃまるでって言ってたやん」
『おん』
川「俺はそういう関係になってもいいと思ってるよ」
俺の勘違いだったら恥ずかしいやつやけど
とシャンパンを飲む拓朗
『え、それはつまり』
川「俺の彼女になってくれるんやろ」
『なる!』
大きく頷くと同時に拓朗の腕に包まれる
川「やっとや、」
『やっと?』
川「最高の誕生日やん」
私をきつく抱きしめる拓朗の腕から感じる気持ちの強さに泣きそうになるのを堪えて背中に腕を回す
『拓朗、お誕生日おめでとう』
ーーーーーー