川上さん
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心の距離
『会いたいなぁ』
そんな私の言葉と一緒に瞳から零れ落ちた涙を拾ってくれる人はいない
厳密に言えば "近くには" いない
拓朗の大学入学を機に始まった大阪と東京で遠距離恋愛とやら
約束はお互いご飯に行く時はメンバーを連絡する、毎晩少しでもいいから電話をする、そして
"会いたいって言わない"
のたった3つだけ、私たちはそれだけで成り立っていた
お互いの試験勉強やレポートやらでメッセージのやりとりも疎遠になって約束の電話も2週間、できていなくて
徒然に携帯をいじっているとメッセージを受信した通知が表示されるが中身は
【明日早いから早く寝るんよ】
そのメッセージは私のことを送ってきてくれたことはわかるのに何故か溢れる涙は量を増して
まだ終わってないレポートに手をつけられないのも涙のせいにして何時間経ったか
母「沙南!出てきなさい!」
『はい、』
嫌なことが重なる時はとことん重なるのだ
母親の怒鳴り声が下の階から聞こえてくる
こんな時に1番に聞きたい声は拓朗の声のはずなのに
"手が空いたらでいいからまた電話したい"
そう拓朗にメッセージを送ってからお母さんの元へ行くために重すぎる腰をあげた
ーーーーーー
泣いても泣いても終わらない母からの怒鳴り声
私の言葉に聞く耳も持たなくて
耐えきれなくなって部屋に戻ると拓朗からの着信履歴と
"俺も話したいからかけてええ?"
というメッセージ
慌ててかけ直し3コールほど経つと
川「どうしたん?」
『わがまま言ってごめんね』
川「わがままやないよ、俺も話したいって言ったやん」
2週間ずっと聞きたかった拓朗の声
『拓朗、やっぱり会いたいよ』
嗚咽とともに絞り出した私の声に自分でもびっくりした時にはもうおそくて呑み込むことはできなくて
『ちが、ごめん、ちがうの』
川「俺も会いたいよ」
『ごめんなさい』
罪悪感と拓朗の言い聞かせるような口調でまた頭がぐちゃぐちゃになって伴って涙も止まらない
川「沙南が謝ることじゃない、約束の電話を引き伸ばしてたのも俺やし、何より
沙南がこんなに辛い時に近くにおれん俺が悪い」
『拓朗、、』
私の涙を宥めるような、語りかけるような口調で話す拓朗にまた涙が溢れて止まらない
川「俺も本当はな、毎日沙南に会いたいって思ってるし次いつ帰れるか予定表ばっか見てるよ」
『そうなの、?』
川「そうよ、今から会いに行こうかな」
ーーーーーー
『会いたいなぁ』
そんな私の言葉と一緒に瞳から零れ落ちた涙を拾ってくれる人はいない
厳密に言えば "近くには" いない
拓朗の大学入学を機に始まった大阪と東京で遠距離恋愛とやら
約束はお互いご飯に行く時はメンバーを連絡する、毎晩少しでもいいから電話をする、そして
"会いたいって言わない"
のたった3つだけ、私たちはそれだけで成り立っていた
お互いの試験勉強やレポートやらでメッセージのやりとりも疎遠になって約束の電話も2週間、できていなくて
徒然に携帯をいじっているとメッセージを受信した通知が表示されるが中身は
【明日早いから早く寝るんよ】
そのメッセージは私のことを送ってきてくれたことはわかるのに何故か溢れる涙は量を増して
まだ終わってないレポートに手をつけられないのも涙のせいにして何時間経ったか
母「沙南!出てきなさい!」
『はい、』
嫌なことが重なる時はとことん重なるのだ
母親の怒鳴り声が下の階から聞こえてくる
こんな時に1番に聞きたい声は拓朗の声のはずなのに
"手が空いたらでいいからまた電話したい"
そう拓朗にメッセージを送ってからお母さんの元へ行くために重すぎる腰をあげた
ーーーーーー
泣いても泣いても終わらない母からの怒鳴り声
私の言葉に聞く耳も持たなくて
耐えきれなくなって部屋に戻ると拓朗からの着信履歴と
"俺も話したいからかけてええ?"
というメッセージ
慌ててかけ直し3コールほど経つと
川「どうしたん?」
『わがまま言ってごめんね』
川「わがままやないよ、俺も話したいって言ったやん」
2週間ずっと聞きたかった拓朗の声
『拓朗、やっぱり会いたいよ』
嗚咽とともに絞り出した私の声に自分でもびっくりした時にはもうおそくて呑み込むことはできなくて
『ちが、ごめん、ちがうの』
川「俺も会いたいよ」
『ごめんなさい』
罪悪感と拓朗の言い聞かせるような口調でまた頭がぐちゃぐちゃになって伴って涙も止まらない
川「沙南が謝ることじゃない、約束の電話を引き伸ばしてたのも俺やし、何より
沙南がこんなに辛い時に近くにおれん俺が悪い」
『拓朗、、』
私の涙を宥めるような、語りかけるような口調で話す拓朗にまた涙が溢れて止まらない
川「俺も本当はな、毎日沙南に会いたいって思ってるし次いつ帰れるか予定表ばっか見てるよ」
『そうなの、?』
川「そうよ、今から会いに行こうかな」
ーーーーーー