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知ってるよ、私が1番なことなんて
でも他の女の人と歩いてたらさすがにイラつく

計算したぶりっ子をするのにも疲れたし拓司も多分拗ねたふりって気づいてるしもういいや


『でも本当に嫌だ』
伊｢嫌だった？｣
『今まで話聞くのと見るのじゃ全然違った』
伊｢うん、｣
『いつも私の家に帰ってきてくれるのは嬉しいけど他の女の人の匂い付けてきたら妬いちゃうし』
伊｢うん｣
『でもこんなこと言ったらめんどくさいと思われちゃうってわかってるし、』
伊｢そんなことないよ？｣
『ほんとに？』


優しく頭を撫でてくれる拓司に寄りかかる


『あのね、嫌われたくなかったの』
伊｢うん｣
『付き合う時に浮気性だよって言ってもいいよって言っちゃったし』
伊｢うん｣


だめだ、涙が溢れて止まらない
また拓司の胸に顔を埋めると優しく抱きしめて頭をなでてくれる


『このクソ野郎』
伊｢言うねぇ｣


笑いながら言う声はすごく優しくて


『許さないよバカ野郎』
伊｢そっかー許してくれないかー｣


私だってそう簡単な女の子じゃない
拓司は歳上なんだし甘えさてよ、今日は私お酒入ってるから面倒くさいけどそこも全部つつみんでよいつもみたいに


伊｢でもさ、｣


そう言って私の顎を手で軽く上げて
優しくキスをしてくれる


顔を離すと少し満足気な顔しながら


伊｢こうしたら許してくれるんでしょ？｣


拓司にそんな顔されて許せないほど私の心は狭くないしそれは反則じゃない？


『拓司はさ、ずるいよね？』


そう言いながら私からもキスをして首を緩く触れて拓司にもっと触れて欲しいと無言のお願い


そして拓司の耳元で優しく、艶めかしく囁く


『ねえ、拓司の1番だって自覚させてよ』


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