第4章
夢小説設定
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「まぁそんなにカッカしないでまこっちゃん」
一触即発の様相を呈す会議室に、昂秀の陽気な声が場違いにぽこんと浮かび上がった。
「とりあえずみんな、これを見てください」
テーブルに新たな資料が浮かび上がる。
俺ははやる気持ちを抑えつつ樹さんの後ろからテーブルをのぞき込む。
そこには俺たちLDHファミリーのナワバリの地図と、例の来栖グループ所有工場群の地図が隣接して浮かび上がっていた。
「これは…」
翔平さんがぼそりと呟く。
俺たちのナワバリと来栖の工場群はぴったりと隣接していた。
「それから、これ」
昂秀はさらにもうひとつ資料を送る。
「これは来栖グループの上層部のみの間で共有されている極秘計画の内容です。ちょちょっとデータベースをハッキングして見てみたらこんなのが見つかって」
その内容に、俺たちは目を見開いて驚愕した。
『工場地拡張及びLDHファミリー殲滅計画』
「おい、何やこれ」
壱馬さんが大声をあげる。
何だこれは。工場地拡張?LDHファミリー殲滅?
どうなってる。
「つまり工場地をうちのナワバリにまで広げるためにTHE RAMPAGEを潰してLDHファミリーまで無くしちゃえってことらしいです。アメリカ政府と手を組んでここら一帯をシマに置くLDHを潰そうって魂胆ですね」
つまり、と昂秀が人差し指をぴん、と上に立てた。俺を見て、ニヤリと悪戯っぽい笑みを浮かべる。
ネットの海で何か面白いモノを見つけた時の、いつもの笑顔だった。
「遅かれ早かれ来栖とは戦わなきゃならないんですよ。だったら先制パンチ食らわしちゃった方がスカッとしませんか?」
壱馬さんが立ち上がる。
健太さん。陸さん。北人さん。瑠唯さん。翔平さん。龍、拓磨…みんな固い決意を胸に秘めて、どんどん立ち上がる。気がつけば全員がその場に立ち上がっていた。
そして、座ったままのリーダー2人を見る。
「陣さん、力矢さん」
俺は1歩前に出た。
「お願いです。行かせてください」
会議室に舞い降りる沈黙。
たっぷり1分の熟考の後、2人は頷きあって立ち上がった。
「行こう。俺たちの本気を見せてやれ」
「「っしゃあ!!!」」
猛々しい雄叫びを上げてみんなが会議室を出ていく。すれ違いざま、壱馬さんが俺の肩を叩いた。
「迷ったら運もツキも逃げていく。それがギャンブルやで。欲しいもんがあるなら力づくで取り返すぞ」
「っ、はい」
そうだ。
俺は、あおいさんを。麻藤院あおいを、奪い返すんだ。
最後に残った昂秀を振り返る。
「昂秀。本当にありがとう」
「いいよ別に。仲間だろ」
頼もしい俺の仲間は、にかりと白い歯を覗かせて笑ってみせた。
「久しぶりに暴れ回ってやろうぜ」
一触即発の様相を呈す会議室に、昂秀の陽気な声が場違いにぽこんと浮かび上がった。
「とりあえずみんな、これを見てください」
テーブルに新たな資料が浮かび上がる。
俺ははやる気持ちを抑えつつ樹さんの後ろからテーブルをのぞき込む。
そこには俺たちLDHファミリーのナワバリの地図と、例の来栖グループ所有工場群の地図が隣接して浮かび上がっていた。
「これは…」
翔平さんがぼそりと呟く。
俺たちのナワバリと来栖の工場群はぴったりと隣接していた。
「それから、これ」
昂秀はさらにもうひとつ資料を送る。
「これは来栖グループの上層部のみの間で共有されている極秘計画の内容です。ちょちょっとデータベースをハッキングして見てみたらこんなのが見つかって」
その内容に、俺たちは目を見開いて驚愕した。
『工場地拡張及びLDHファミリー殲滅計画』
「おい、何やこれ」
壱馬さんが大声をあげる。
何だこれは。工場地拡張?LDHファミリー殲滅?
どうなってる。
「つまり工場地をうちのナワバリにまで広げるためにTHE RAMPAGEを潰してLDHファミリーまで無くしちゃえってことらしいです。アメリカ政府と手を組んでここら一帯をシマに置くLDHを潰そうって魂胆ですね」
つまり、と昂秀が人差し指をぴん、と上に立てた。俺を見て、ニヤリと悪戯っぽい笑みを浮かべる。
ネットの海で何か面白いモノを見つけた時の、いつもの笑顔だった。
「遅かれ早かれ来栖とは戦わなきゃならないんですよ。だったら先制パンチ食らわしちゃった方がスカッとしませんか?」
壱馬さんが立ち上がる。
健太さん。陸さん。北人さん。瑠唯さん。翔平さん。龍、拓磨…みんな固い決意を胸に秘めて、どんどん立ち上がる。気がつけば全員がその場に立ち上がっていた。
そして、座ったままのリーダー2人を見る。
「陣さん、力矢さん」
俺は1歩前に出た。
「お願いです。行かせてください」
会議室に舞い降りる沈黙。
たっぷり1分の熟考の後、2人は頷きあって立ち上がった。
「行こう。俺たちの本気を見せてやれ」
「「っしゃあ!!!」」
猛々しい雄叫びを上げてみんなが会議室を出ていく。すれ違いざま、壱馬さんが俺の肩を叩いた。
「迷ったら運もツキも逃げていく。それがギャンブルやで。欲しいもんがあるなら力づくで取り返すぞ」
「っ、はい」
そうだ。
俺は、あおいさんを。麻藤院あおいを、奪い返すんだ。
最後に残った昂秀を振り返る。
「昂秀。本当にありがとう」
「いいよ別に。仲間だろ」
頼もしい俺の仲間は、にかりと白い歯を覗かせて笑ってみせた。
「久しぶりに暴れ回ってやろうぜ」