第3章
夢小説設定
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「ちょっと、何で全員でタバコ吸ってるの?煙が…けほっ、けほ」
あおいさんは火事でも起こったのかというほどに立ち込めるタバコの煙を手で払い除けながら入口のところで噎せていた。
「あ、すみません。みんな窓開けて」
力矢さんの言葉で全員が弾かれたように立ちあがりバタバタと窓を開け始める。数分後、ようやく換気の済んだ会議室で、あおいさんは俺たちの前に立った。
「突然押しかけてすみません」
「どうしたんですか?」
陣さんに尋ねられ、あおいさんはにこりといつもの完璧な微笑みを向けた。陣さんの顔がわずかに赤くなったのはたぶん気の所為ではない。
「1週間後の、例のゲームについてお願いがありまして」
お願い?なんだろうと首を傾げる俺たちに向かって、あおいさんはさらりと言ってのけた。
「対戦する部屋にテレビ中継を入れたいのだけれど、いかがでしょうか」
「テレビ中継!?何で急に」
「大手放送局のプロデューサーから申し入れがあったのもそうだけど、何よりも私と来栖、それからディーラーのイカサマ防止になるからです。それに勝った方は大きな名声を手に入れ、今後の対戦相手にも困らないでしょう?Bet以上のものを手に入れることができるわ」
理路整然と述べたあおいさんは、さらにこう付け加える。
「もちろんここの宣伝、広告、CMを挟みつつしっかりと報酬は局の方から払われるように手配しましょう。いかがでしょうか?」
「ふむ。こっちの不利益になるような可能性は全くないな」
山彰さんが呟いた。
俺たちは利益を最優先に考える。あおいさんの話を聞いている限りおいしい話には違いなかった。
しかし。
しかし、だ。
何かが引っかかる。
「陣さん、力矢さん、どうします?」
壱馬さんに尋ねられ、2人は目線だけで何か意見を交わしていたようだったが、すぐに首を縦に振った。
「一大ビジネスになりそうだな」
あおいさんは火事でも起こったのかというほどに立ち込めるタバコの煙を手で払い除けながら入口のところで噎せていた。
「あ、すみません。みんな窓開けて」
力矢さんの言葉で全員が弾かれたように立ちあがりバタバタと窓を開け始める。数分後、ようやく換気の済んだ会議室で、あおいさんは俺たちの前に立った。
「突然押しかけてすみません」
「どうしたんですか?」
陣さんに尋ねられ、あおいさんはにこりといつもの完璧な微笑みを向けた。陣さんの顔がわずかに赤くなったのはたぶん気の所為ではない。
「1週間後の、例のゲームについてお願いがありまして」
お願い?なんだろうと首を傾げる俺たちに向かって、あおいさんはさらりと言ってのけた。
「対戦する部屋にテレビ中継を入れたいのだけれど、いかがでしょうか」
「テレビ中継!?何で急に」
「大手放送局のプロデューサーから申し入れがあったのもそうだけど、何よりも私と来栖、それからディーラーのイカサマ防止になるからです。それに勝った方は大きな名声を手に入れ、今後の対戦相手にも困らないでしょう?Bet以上のものを手に入れることができるわ」
理路整然と述べたあおいさんは、さらにこう付け加える。
「もちろんここの宣伝、広告、CMを挟みつつしっかりと報酬は局の方から払われるように手配しましょう。いかがでしょうか?」
「ふむ。こっちの不利益になるような可能性は全くないな」
山彰さんが呟いた。
俺たちは利益を最優先に考える。あおいさんの話を聞いている限りおいしい話には違いなかった。
しかし。
しかし、だ。
何かが引っかかる。
「陣さん、力矢さん、どうします?」
壱馬さんに尋ねられ、2人は目線だけで何か意見を交わしていたようだったが、すぐに首を縦に振った。
「一大ビジネスになりそうだな」