第二章
夢小説設定
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4月上旬、サイン会。
なぜか密着カメラが入っている。
「日向さん…」
「いやぁ…あの番組のプロデューサーさんが僕の上司と仲良しらしくて…どうしても断れなくて…」
「先言ってくださいよ」
「言ったら先生絶対来ないじゃないですか」
「間違いない」
「ほらぁ」
私は無言で日向さんの足の小指を踏んずけた。痛みに悶絶するメガネ男をほったらかして、楽屋に戻ろうとする。
しかし日向さんは驚くべき執念で私をサイン会の席に引きずっていった。
「先生っ…!もう読者の方は集まっているんです…っ!何が何でもやってもらいますよ…!」
「やだやだやだーっカメラが出ていかないとサイン会やらないーっやだやだやだーっ」
「子供みたいなこと…言わない…っ!」
私を椅子に座らせて、日向さんの形をした悪魔が耳元で囁く。
「今日これを我慢してくれたら溜め込んでる原稿の締切を2週間延ばしましょう」
「…まじ?」
「まじ」
「さっさとさばくぞ」
俄然やる気になった私の背後では、日向さんが密かにガッツポーズを決めていた。
なぜか密着カメラが入っている。
「日向さん…」
「いやぁ…あの番組のプロデューサーさんが僕の上司と仲良しらしくて…どうしても断れなくて…」
「先言ってくださいよ」
「言ったら先生絶対来ないじゃないですか」
「間違いない」
「ほらぁ」
私は無言で日向さんの足の小指を踏んずけた。痛みに悶絶するメガネ男をほったらかして、楽屋に戻ろうとする。
しかし日向さんは驚くべき執念で私をサイン会の席に引きずっていった。
「先生っ…!もう読者の方は集まっているんです…っ!何が何でもやってもらいますよ…!」
「やだやだやだーっカメラが出ていかないとサイン会やらないーっやだやだやだーっ」
「子供みたいなこと…言わない…っ!」
私を椅子に座らせて、日向さんの形をした悪魔が耳元で囁く。
「今日これを我慢してくれたら溜め込んでる原稿の締切を2週間延ばしましょう」
「…まじ?」
「まじ」
「さっさとさばくぞ」
俄然やる気になった私の背後では、日向さんが密かにガッツポーズを決めていた。